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<九州豪雨>堤防、大規模損壊8件 国・福岡県が緊急工事に

7/13(木) 7:30配信

毎日新聞

 ◇発生1週間 河川被害が少なくとも479件

 九州北部豪雨の発生から12日で1週間。福岡、大分両県で、堤防や護岸の損壊などの河川被害が同日現在、少なくとも479件に上っていることが両県などへの取材で分かった。今回の豪雨被害で河川を巡る具体的な被害状況が明らかになったのは初めて。その中でも、福岡県と国は、堤防が大規模に削られるなどした8件は危険性が高いと判断。両者は緊急の工事に着手しており、新たな被害防止に向けた対策を急いでいる。【遠山和宏】

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 福岡県の管理分では、豪雨時の激流によって、朝倉市の妙見川の堤防は約200メートルにわたって川に面した部分が厚さ数メートル削られた。同市を流れる桂川と、荷原(いないばる)川の2カ所でも、約50~70メートルにわたって堤防が削られた。

 国土交通省九州地方整備局の管理河川でも、福岡県添田町や大分県日田市などの彦山川や佐田川、花月川、山国川の7カ所で堤防被害を確認。そのうち彦山川の1カ所と花月川の3カ所の被害が大きく、約30~120メートルにわたって削られた。削られた幅は約3~5メートルに達している。削られた幅は場所によって異なるが、花月川ではかなり薄くなっている部分もあるという。

 福岡県と九州地方整備局は、大雨になれば危険があるとして、ブロックや土砂を詰めるなどの緊急工事を進めている。福岡県は妙見川など全4カ所について22日までの完了を目指している。

 九州地方整備局も2カ所はすでに完了し、残る花月川の2カ所で実施している。両者とも今後、本格的な復旧工事に着手する予定。

 ただ大分県が被害状況を確認中のほか、福岡県河川課も「特に上流域で流木が入り込んで、状況が確認できていないところが多い」としている。今後、緊急対応が必要な損壊箇所がさらに増える可能性はある。

 入江光輝・宮崎大教授(水工水理学)は「強い豪雨が降ったことに加えて、流木が細い川や橋脚で詰まったことで、河川の被害が広がった可能性が高い。堤防などに被害がある状態では今回より少ない雨でも被害が出るリスクがあり、対策を急ぐ必要がある」と話している。

最終更新:7/13(木) 7:30
毎日新聞