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一方的に船越を非難 松居一代の暴走を生んだメディアの罪

7/13(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 国会では与党と野党が加計問題を巡り真っ向から対立。芸能界では松居一代(60)と船越英一郎(56)の離婚問題が発覚。対立どころかすでに戦闘モードに突入している。

 対立軸にある話は世間の関心も高いが、加計問題のようにそれぞれ言い分があってこその話。松居・船越の場合は軸がズレている。松居はSNSなどで一方的に船越を非難。「私の言うことが正しい」とばかりに集中攻撃。対して船越は弁護士を通じて「事実無根」を主張するだけ。リングに上がった松居を外から牽制しているような構図。

「今の状況で松居と同じリングに上がれば、離婚調停の前に暴露合戦になる。松居は個人事務所だけに事務所同士の話し合いもできない。黙殺が賢明な選択」(芸能関係者)

 相手が応じない“暖簾に腕押し”状態では、今の松居ではさらに言動がエスカレートするのは必定。問題はメディアがどう扱うかにあると思う。かねて松居は自分の言い分を都合よく報じてくれるメディアだけを有効利用する向きがあった。

 離婚話が加速した昨年1月、自宅に押し掛けた報道陣を近くの神社に連れていき、「鈴緒を連名で署名して奉納した」と夫婦円満を力説。メディアが松居の話だけを報じ、離婚を否定する根拠になったが、一方的な話には裏取りが必要というのが取材の基本。特に松居の話はうのみにはできない。実際、神社に聞けば、別々に来て署名していたという。都合のいい話だけして都合の悪い話は隠す。一報した「週刊文春」が松居の話の裏取りをした結果、松居の主張には疑わしい部分が多く、松居の一方的な話の掲載をやめたのも道理。それを松居は「文春は裏切った」と激怒する。お門違いも甚だしい。

 もっとも、過去に松居の言い分だけを報じるメディアがあったことが、松居を「私の言いなりになる」と勘違いさせた一面もある。騒動勃発当初はテレビもユーチューブの動画を放送した番組は高視聴率だったが、常軌を逸した暴言にさじを投げたように自重しだしている。実際、松居の言い分だけの放送を拒否する番組も現れた。

 今後、松居はありとあらゆる手段を使いネットで船越攻撃を発信し続けるだろう。松居が発信した話を一部のメディアが取り上げるのを見越している。暴露話はメディアも世間も好むところだが、あまりに過激で一方的。全てのメディアが松居の言動を無視することが、とりあえず暴走を抑える最良な方法ではないだろうか。
(二田一比古/ジャーナリスト)