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加中銀総裁、今後の決定は指標次第と強調 市場は依然発言に注目

7/13(木) 8:42配信

ロイター

[オタワ 12日 ロイター] - 12日に7年ぶりの利上げを決めたカナダ銀行(中銀)のポロズ総裁は会見で、追加利上げのタイミングは今後の経済指標次第と強調し、市場にも指標に目を向けるよう促した。ただ、指標の解釈を巡って当局者の発言を重視する市場の姿勢は変わらないとみられる。

ポロズ氏は最近の講演やインタビューで利上げを示唆していたため、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ0.75%とするこの日の決定はサプライズとはならなかった。

総裁は会見で「われわれにとって理想的な環境とは、誰もが同じデータに注目し、現状について同様の解釈をし、中銀発言の一字一句に依存しないことだ」と強調。

ただ、最近の弱いインフレ指標が利上げの根拠となっていないことから、アナリストらは今後も当局者がデータをどのように解釈しているかについて手掛かりが必要になると指摘。これには、今回の利上げの直前に発表されたインフレや賃金などの主要指標が利上げの前兆となる内容ではなかった一方で、6月下旬の当局者の講演やインタビューを基に市場が利上げを予想するようになった経緯がある。

TD証券のシニア金利ストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「わたしがデータをどのように解釈するかではなく、当局者らがどのように解釈するかが問題だ」と説明。TD証券は消費者物価指数(CPI)の上昇が抑制されていることから据え置きを予想していた。

同氏は「われわれが皆同じデータに着目し、同じ結論に達するという理想論はあるが、市場がCPIなど指標の動向よりも中銀の発言をより強力な指針と捉えていることは明白だ」と述べた。

中銀は同時に公表した金融政策報告書でインフレ圧力が今後どのように高まるかについて見通しを説明したが、ポロズ総裁は政策決定会合以外の発言機会を活用して直近の指標をどのように捉えているかについて見解を示すことが慣例になっていると述べ、指標だけでは市場を誘導できないことを認めた。

ドイツ銀行(ニューヨーク)の米シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は「中銀は多少なりとも教訓を得たのだろう」と指摘。「直近のデータの捉え方を少しでも巧みに市場に伝えることができれば、好ましい結果につながるだろう」と説明した。

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最終更新:7/19(水) 20:34
ロイター