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設楽さん(筑波技術大大学院1年)日本代表選出 聴覚障害者五輪400メートルリレー

7/13(木) 15:00配信

茨城新聞クロスアイ

聴覚障害者の五輪「夏季デフリンピック」の陸上400メートルリレーの日本代表に、筑波技術大大学院1年の設楽(したら)明寿(あきひさ)選手(23)=つくば市在住=が選ばれ、18~30日にトルコで開かれる大会に向け練習に励んでいる。生まれつき耳がほとんど聞こえないが、小学3年から高校まで普通学校に通い、中学から本格的に陸上に打ち込み、代表の座をつかんだ。「目標は世界新記録と金メダル」と、意欲を燃やしている。


設楽選手は群馬県高崎市出身。中学入学時から陸上を始め、高校で100メートル、200メートルを本格的に始めた。同大4年の時に初めて日本代表に選ばれた。昨年6月に世界大会に出場した際はリレーの補欠選手となり、出場4人枠に入れず、本番で走れなかった。努力を重ね、今回はリレーの正メンバーに選ばれた。

現在は同大と筑波大を拠点に1日2~3時間、週4~5日、練習している。自己ベストは100メートル11秒36。個人種目での出場はかなわなかったものの、リレーでの優勝と自己記録の更新を狙う。チームについて「米国などライバルはいるが、十分金メダルを狙える位置にいる」と分析する。

筑波技術大大学院では技術科学研究科で産業技術学を専攻し、研究にも打ち込む。「ろう者や障害者のスポーツに対する支援機器を開発したい」と見据える。

デフリンピックは4年に1度、世界規模で行われる聴覚障害者の国際スポーツ大会で、今回は23回目。2013年の前回ブルガリア大会では70カ国、約2900人が出場した。今回の日本代表は選手108人、スタッフ69人が参加する。

設楽選手は本番を目前にして「自分らしくプレッシャーに負けずに走れるよう頑張りたい」と語った。同大障害者高等教育研究支援センターの中島幸則准教授は「パラリンピックには聴覚障害者は出場できず、今大会が最高の舞台。卒業生も11人が参加予定で、大学としても支援していく」と活躍に期待を込めた。  (綿引正雄)

茨城新聞社