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京都のホテル、異業種参入が続々 需要拡大で市場過熱

7/13(木) 11:50配信

京都新聞

 外国人観光客が急増中の京都市内で、異業種からホテル事業への参入が相次いでいる。宿泊需要の拡大を商機と見込み、カタログ販売や飲食店関連などの企業が、デザインや設備に工夫を凝らした施設を開発。東京を中心に他府県からの進出も相次ぎ、市場が過熱している。
 カタログ通販大手のベルーナ(埼玉県)は14日、「京都グランベルホテル」(客室数105室)を東山区大和大路通四条下ルに開業する。宿泊特化型で、内装は現代アートと和を融合させた設計に仕立てた。大浴場も完備し、料金は最も室数の多い「プレミアキング」で1室2万9千円から。「京都は多くの集客が見込めると考えて進出した。外国人宿泊客の利用が多くなるだろう」と予想する。
 1日に上京区東堀川通下長者町下ルにオープンした「THE(ザ) JUNEI(ジュネイ) HOTEL(ホテル) 京都御所西」は、焼き肉店を全国展開するFTG Company(東京都)の関連会社、ジュネイ(同)が開設した。約40~50平方メートルの全8室で、1人利用は2万6500円から。「さまざまな体験プランを用意して他社との違いを出したい」と意気込む。
 ビル賃貸やホテル運営を手がけるユニゾホールディングス(東京都)も、市内2店舗目となる「ユニゾイン京都河原町四条」(242室)を3日にオープンさせた。シングルで1人1万円前後からというリーズナブルな価格と、快適性を両立させたビジネスホテルとしてPRする。
 ホテル建設だけに進出する例もある。アパート賃貸大手レオパレス21(東京都)は、相鉄グループが4月に開業したホテル「相鉄フレッサイン」(下京区)の建築を請け負った。他社からのホテル建築受託は初めてで、老舗漬物店「田中長奈良漬店」から店舗建て替えに伴う土地活用を依頼され、ホテルとの複合ビルに再生させた。
 来年10月には、不動産コンサルティングのインベスターズクラウド(東京都)が和菓子やスナック菓子などを無料提供するユニークな宿泊施設の開業を中京区藤岡町で計画。今後も全国から進出が続き、競争の激化も予想されるだけに、サービスや宿泊メニューの充実が利用客獲得の鍵を握りそうだ。

最終更新:7/13(木) 11:50
京都新聞