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ピアノ端材をスプーンに 磐田のジャム製造×部品メーカー開発

7/13(木) 9:38配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 磐田市の果物ジャム製造業者とピアノ部品メーカー「鈴春工業」が連携し、ピアノ部品の端材を加工したジャム用木製スプーンを共同開発した。コンセプトは「フルーツの音色を食卓に」。食品とピアノ部品の異色のコラボが実現し、関係者は「楽器製造が盛んな静岡県西部を発信するツールになれば」と普及を目指す。

 自営でジャムを製造する永田絢子さんが、磐田市と県よろず支援拠点の仲介で鈴春工業を訪問したのは1年前。自社の社名「さじかげん」にちなみ、音符をモチーフにしたスプーン開発を提案した。

 鈴春工業はこれまでにもアウトドア用テーブルやベンチなど楽器以外の製品を手掛けたが、食器製造は初めて。20~40代の若手社員7人の開発チームが試行錯誤を繰り返し、ブナの木の端材から長さ12センチと14センチの2種類を完成させた。

 柄の部分の緩やかなカーブが特徴で、横から見ると音符の形に見える。瓶からジャムを取り出しやすいように先端部や持ち手の角度を何度も調整し、得意の研磨技術を生かして手触りの良い滑らかな表面に仕上げた。鈴木一久社長は「若い社員たちに良い経験になった」と喜ぶ。

 「neiro(音色)」の商品名で、13日から浜松市楽器博物館内のミュージアムショップで販売する。永田さんは「イメージを製品化できたのは多くの人々の協力のおかげ。『ピアノから生まれたスプーン』という物語を思い浮かべながら使ってもらい、食卓を豊かにしてほしい」と願いを込める。

静岡新聞社