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経験ゼロの稲葉氏に一本化 侍J監督“本命4人”消えた理由

7/13(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 元日本ハムの稲葉篤紀氏(44)で一本化された侍ジャパンの次期監督には当初、原辰徳元巨人監督(58)が有力視されていた。巨人監督12年でリーグ優勝7回に日本一3回、09年の第2回WBCでも世界一を果たした実績と経験が評価され、複数のメディアが「最有力候補」と報じていた。

「しかし、あのスキャンダルがネックになった。12年に発覚した例の『1億円不倫問題』です。自らの醜聞をもみ消すために、1億円もの大金を素性の怪しい人間に支払った。次の侍ジャパン監督は、2020年東京五輪の野球日本代表監督を兼ねる。実績や経験は群を抜いていても、果たして地元開催の五輪という大舞台で指揮を執るのにふさわしいのかと、主にアマチュア側から原さんの就任に難色を示す声が出たと聞いています。巨人監督在任中にチームに蔓延した野球賭博の問題も大きかった。五輪の代表監督となれば、いろいろと蒸し返されることもあるでしょう。それを懸念したのか、当初はヤル気満々だった本人も、最近は一気にトーンダウンしているという話が巨人内に広まっていました」(巨人関係者)

■中畑氏は「本当はやりたくない」

 中畑清前DeNA監督(63)も有力候補だといわれた。最近の講演で本人が、「このあいだ、NPBの(井原)事務局長から話を受けた」と自ら暴露。すっかり有頂天になっているのかと思いきや、「オレは本当にやらないし、やりたくない」と完全拒否の意向を示している。日本テレビ関係者がこう言う。

「NPB事務局長からの話というのは、就任要請ではなく、人選についての相談を受けただけ。仮に正式な監督就任要請があっても、ご本人が言っているように、断るはずです。中畑さんにとっては、侍ジャパン監督よりはるかに大事な、古巣巨人の次期監督候補に挙がっているからです。チームが5位に低迷する由伸監督は、来季が3年契約の最終年。今季と同様の低空飛行が続けば、19年は中畑監督という目が十分にあるのです。由伸監督が『勝てない、暗い、つまらない』と批判され、球団は深刻なファン離れを懸念している。ガラリと雰囲気を変えるには、対照的な中畑さんしかいない。ご本人がカラオケでマイクを握るたびに、『監督をやりたい~』『オレが監督になったら~』と曲のリズムに合わせて歌うほど、巨人の監督はやりたくてやりたくて仕方がなかった人生の目標ですからね」

■栗山氏はBクラスでもハム続投

 その中畑氏がNPB事務局長から相談を受けた際、侍ジャパン次期監督として強烈にプッシュしたのが、球界関係者に就任を待望されていた、ゴジラ松井秀喜氏(43)だ。中畑氏は自ら松井氏との交渉役まで買って出たというが、再三にわたる読売と球団からの巨人監督就任要請にすら頑として首を縦に振らないゴジラが、“日本代表監督なら引き受けましょう”と言うわけがない。

 NPB関係者は淡い期待を抱きながらも、松井氏に関しては当初から、「無理だろう」と及び腰だった。

「実はNPBの本命は、日本ハムの栗山英樹監督(56)だったという話があります。昨年の日本一監督でイメージも悪くない。育成に主眼を置きながら、就任5年で2度のリーグ優勝、1度の日本一は、その戦力を考えれば、巨人の原監督の実績よりはるかに価値があると、球界内で高い評価を受けていた。キャスター時代に築いたパイプで、アマ側からも推す声が強かったといいます。NPBは、現役監督は負担が大きいとリストアップしない方針だったものの、栗山監督は今季が1年契約。オフにはフリーになる可能性があった。話がまとまらなかったのは、チームが今季Bクラスに終わっても、栗山監督は続投する可能性が高いということです」とは、球界関係者。

 有力候補が次から次に消え、かくして、稲葉氏にお鉢が回ってきた。