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ヤクルト屈辱の“上から菅野”「打たせようにもなかなか前に飛ばなかった」 お得意様が最多勝へ後押し

7/13(木) 16:56配信

夕刊フジ

 巨人・菅野智之投手(27)が11日のヤクルト戦(東京ドーム)で、三塁さえ踏ませぬ好投。貫禄の“上から発言”が炸裂した。

 球宴休みを前に前回が中4日、今回は中5日でのスクランブル先発。それでもエースは7回を無四球、単打4本のみの無失点に抑えた。お立ち台に上がってファンの喝采を受けると、「疲れもぶっ飛びました」と余裕の笑みを浮かべた。

 省エネ投球を心がけたものの、セ・リーグ最下位の相手打線の貧打に思わぬ誤算も。「全体的に球数が多かった。打たせよう、打たせようと思ったが、なかなか(打球が)前に飛んでくれなかった。ファウルで粘っているというよりも、前に飛ばなかったという印象ですね」と苦笑い。それでも「途中からいい意味で手を抜いていたが、回の先頭、初球に見逃しでカウントを取れたのが大きかった」と消極的な姿勢を手玉に取った。

 ヤクルト側にとっては屈辱的な文言の数々だが、勝負の世界でやられっぱなしの弱者は何を言われても仕方ない。菅野はヤクルト戦には昨季から6連勝。今季は3試合24イニングを投げ、失点はわずか1だ。

 菅野にしてみれば、ヤクルトにやり返せたからこそ、今のエースの立場がある。巨人がリーグ4連覇を逃した2015年には、優勝したヤクルトに4戦4敗、防御率6・10と打ち込まれた。同年オフには防御率1点台ながら大幅昇給を得られず、逆に球団側からV逸の戦犯の1人に数えられたほどだ。

 雪辱に燃えた右腕は、昨季開幕戦でヤクルトに勝ったのを皮切りに同カード3勝無敗、防御率0・71と苦手を克服。きっちり借りを返したが、昨オフの契約更改交渉の席ではアピールをし損ねてしまい、「それ、言っておけばよかったですね」と頭をかいている。

 今季はヤクルト戦の白星に付加価値がつくとも思えないが、お得意様の存在は自身初の最多勝へ大きな後押しになる。タイトル料も込みでバラ色のオフを迎えたいところだ。(笹森倫)

最終更新:7/13(木) 17:04
夕刊フジ