ここから本文です

<ブラジル>ルラ元大統領に実刑判決 収賄罪など

7/13(木) 10:40配信

毎日新聞

 【サンパウロ朴鐘珠】ブラジルの大手企業から賄賂を受け取ったとして収賄罪と資金洗浄罪に問われたルラ元大統領(71)に対し、同国南部パラナ州連邦地裁は12日、禁錮9年6月の実刑判決を言い渡した。ルラ氏は控訴する見通し。控訴審で有罪判決が確定するまで刑務所には収監されず、出馬を表明している来年10月の次期大統領選への立候補資格も維持できる。

 判決によると、ルラ氏は大手建設会社OASが国営石油会社ペトロブラスから工事を受注するのに便宜を図り、見返りとして大統領在任中の2009年、サンパウロ郊外の海岸沿いに高級マンション1戸を、妻マリザ氏名義でOASから譲渡された。

 OASからの賄賂はマンションの購入資金と改装費用など総額370万レアル(約1億3000万円)に上る。また贈賄側のOAS幹部5人と、ルラ氏の個人事務所幹部1人にも最長で10年8月の懲役刑が言い渡された。

 ルラ氏は汚職を否認し、司法によって「政治的迫害を受けている」と主張してきた。

 左派労働党のルラ氏は03~10年に大統領を2期務めた。人気は根強く、世論調査によると、次期大統領選に出馬が予想される顔ぶれの中で最も高い支持率を得ている。現地報道によると、控訴審で判決が確定するまでに1年半はかかる見込みで、現時点ではルラ氏が大統領選への出馬を断念する可能性は低い。1審の有罪判決が選挙戦に悪影響を及ぼすのは必至だが、労働党にはルラ氏に代わる有力政治家が育っていない。ルセフ前大統領の弾劾で下野した同党にとって、ルラ氏の裁判の行方が復権の命運を握る。

 この日判決のあった裁判とは別に、ルラ氏は職権乱用や捜査妨害罪に問われた四つの事件で起訴されている。

最終更新:7/13(木) 10:54
毎日新聞