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<香港>住宅難が深刻化 中国富裕層、投資目的で購入

7/13(木) 10:47配信

毎日新聞

 香港で住宅難が深刻化している。香港メディアによると、主に中国本土の富裕層が投資目的で不動産を購入し、マンション価格が高騰し続けているためだ。普通の広さの部屋では家賃を払えず、乗用車の駐車スペース程度しかない狭い住宅に移る人が急増。こうした部屋に暮らす人は20万人以上いるという。

 香港郊外・葵涌地区にある築40年超の15階建てマンション。最上階に上がると広さ5~10平方メートルほどの4部屋が並び、手狭な共用スペースにはシャワー兼トイレ、台所がある。母子家庭の李小群さん(39)は長男(5)と9平方メートルの部屋で身を寄せ合い夕食をとっていた。ベッドと小机、冷蔵庫で部屋は埋まり、足の踏み場を見つけるのがやっと。家賃は月3000香港ドル(約4万3000円)。香港は子供を長時間預けられる施設が少なく、李さんは「働きたくても働けない」と憤る。月7000香港ドル(約10万円)の生活保護費でやり繰りする。

 葵涌地区を含む新界地域の住宅販売価格は昨年までの10年で約3・5倍になり、家賃も高騰。多くの市民がこんな狭い住宅に住む。

 7月1日に香港政府の新行政長官に就任した林鄭月娥氏は、住宅不足解消を掲げる。【香港で福岡静哉】

最終更新:7/13(木) 13:09
毎日新聞