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窯元被災で創作ストップ 九州豪雨、小鹿田焼が苦境に

7/13(木) 13:23配信

朝日新聞デジタル

 九州北部を襲った豪雨で、大分県日田市の国指定重要無形文化財「小鹿田(おんた)焼」の窯元も被災し、創作活動がストップしている。川の流れを利用して陶土をたたく唐臼(からうす)が流されたり、壊れたりしたためだ。材料となる土の多くも流失し、毎秋開かれる祭りの開催も危ぶまれている。

【写真】土砂が流入した窯元の作業場。「ししおどし」の原理で土をたたく杵(きね)が残っていたが、臼は土砂で埋まっていた=大分県日田市、小鹿田焼協同組合提供

 小鹿田焼は江戸時代中期の発祥。市最北部の高塚山(620メートル)のふもとで10軒の窯元が創作をしている。その技術は、一子相伝で約300年にわたり引き継がれてきた。

 大きな特徴の一つが、近くの川の流れを利用した「ししおどし」の原理で、原料となる土を木製の杵(きね)でたたく唐臼を使うこと。それぞれの窯元の作業場に置かれていた。

 今回の豪雨では、高塚山周辺でも土砂崩れが発生。陶工らでつくる小鹿田焼協同組合によると、窯元10軒が持つ唐臼約40基のうち、6基の杵が流失した。窯元の近くを流れる河川も氾濫(はんらん)したためだ。

朝日新聞社