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大和 大暴れ3安打4打点!今季両打ち転向で初の左右適時打

7/13(木) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 阪神5―4中日(2017年7月12日 甲子園)

 右で打った!左でも打った!!阪神・大和内野手(29)が12日の中日戦(甲子園)で(1)反撃開始の、(2)同点の、そして(3)決勝の3本の適時打を放った。最大3点差を逆転する5―4での勝利で、チームは3連勝で球宴までの前半戦をフィニッシュ。金本阪神2年目は、貯金7の2位で折り返した。

 代打を送られる可能性は十分にあった。いや大和自身も覚悟はしていたはずだ。4―4の8回2死二塁、右腕の又吉に対して、左打席に入った。今季、まだ左打席ではタイムリーを放ったことはない…。

 「(代打が出なかったことに)喜びと、びっくりと…」

 カウント1―2からの外角シンカーにバットを合わせると、三塁の頭をライナーで越えて左翼線へ。二塁から中谷を決勝のホームに迎え入れた。

 金本監督の「正直、(福留)孝介を行こうとも思ったけど歩かされるからね」という決断に最高の結果で応えてみせた。「ヒットを打つことが全てじゃないけど、この年でスイッチをやめたい気持ちがいつもある中で、そういうヒットを打てたのは、やってきてよかったと思えます」

 右打席でバルデスから放った2回の左翼線二塁打、6回の右前打を合わせて3本の適時打で計4打点。阪神選手が左右打席でタイムリーを記録するのは、15年4月2日ヤクルト戦で西岡がロマン、中沢から放って以来だ。

 「中学の時に1カ月だけ」という左打ちに30歳シーズンで挑戦。「年は気にしていない。何でチャンスが起こるかわからないから」と並々ならぬ決意で臨んだ。安芸キャンプでは感覚を慣らすため「バント練習」に時間を割いた。「ボールをしっかり見る意識付け。それが打つことにもつながる」。全体練習の後に1時間、室内にこもることもあった。

 「一般的には、スイッチ転向は『3年かかる』と言われている。でも、30歳近い自分にそんな時間はない。やるしかない」

 失敗したら野球人生に関わる年齢でも、挑むことに迷わなかった。両打ちで成功した選手の映像をチェックし、イメージと重ね合わせた。「人の倍考えて、練習するしかない」。持てる時間をフルに使い、やっと形に、結果になりはじめた。

 6月29日に第2子の男の子が誕生。その日から22打数8安打(・364)と上昇した。「責任を負わないといけないし、良い方向に行ってるのかなと。(喜びの頂点は)家に帰ってからですよ。もう子どもは2人とも寝てると思いますけど」

 照れながら話した「パパ」が、前半戦を締めくくった。 (巻木 周平)

 ▼阪神・片岡打撃コーチ 昨日のジョーダンと、今日のバルデスにはかなりやられていたからね。大和も右打席で内角に入る球をうまくさばいた。最後の打席は代打も考えたけど、今日の内容も踏まえて金本監督も期待して送り出したから。今日は大和に尽きる。

 ≪初めての左右打席適時打≫大和(神)が今季初の3安打で4打点の活躍。ゲーム4打点は12年4月22日のDeNA戦(横浜)で記録した自己最多6打点に次ぐものとなった。この日は2、6回に右打席で左投げのバルデス、8回に左打席で右投げの又吉から適時打。今季の両打ち転向後初めての左右打席適時打で、阪神の選手では西岡が15年4月2日のヤクルト戦(神宮)5回に左打席(対ロマン)、7回に右打席(対中沢)で記録して以来2年ぶり。大和の左打席での打点は今回が初めて。