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最新技術で神殿再建提案 シリア文化遺産保全専門家パネル開催 奈良

7/13(木) 7:55配信

産経新聞

 奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍で開催されているシリアの文化遺産保全についての国際会議で12日、日本やイタリア、フランスなどの研究者が参加する専門家パネルが開催され、各国の研究者は過激組織・イスラム国(IS)によって破壊されたパルミラ遺跡の復興・再建の必要性を訴えた。

 約20年間同遺跡の調査にたずさわった橿原考古学研究所の西藤清秀・技術アドバイザーは、破壊されたベル神殿などについて3Dスキャン技術を使った再建を提案。残された石材が神殿のどの部分かを特定するため、精密な3Dスキャンを行う必要性を訴え、過去に収集したデータなどをもとに破壊前の詳細なベル神殿の姿を復元する作業を進めていることを報告した。

 また、オーストリア・ウィーン大学のアンドレアス・シュミット・コリネ名誉教授は、第2次大戦中に空襲で破壊されたドイツ・ドレスデンの聖母教会を、市民らが60年がかりで再建した例をあげ、パルミラ遺跡の被害状況を記録することが再建につながると強調した。

 会場には破壊前と破壊後のベル神殿やバールシャミン神殿の写真も展示。13日には「シリアの文化遺産継承」についてのシンポジウムが開催される。

最終更新:7/13(木) 7:55
産経新聞