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「笹子峠の矢立の杉」地蔵菩薩・歌碑 杉良太郎さんら10周年で思い 山梨

7/13(木) 7:55配信

産経新聞

 ■「伝統文化で外国と交流を」

 県指定天然記念物「笹子峠の矢立の杉」(大月市笹子町)を題材に、舞台と歌に取り組んだ杉良太郎さん(72)が12日、同所に建立した地蔵菩薩と歌碑の10周年を記念する年次大祭に参加した。市内のホテルで行った会見で、杉さんは大月市や山梨県への思いを語った。

 矢立の杉は、高さ約26メートル、根の回りは約14メートルの巨木で、樹齢1千年以上とされる。県教委によると、武者が出陣の際に矢を打って武運を祈ったと伝えられており、この名で呼ばれている。

 杉さんは平成19年、自身初のプロデュース舞台公演の脚本を検討するなかで、矢立の杉の存在を知ったという。

 落雷で幹の中心が空洞化したにもかかわらず、甘皮だけで生きている力強さに心を打たれ、男の友情を描いた「闇の身代わり地蔵」の脚本に生かした。

 翌20年5月、自身が作詞・作曲したシングルCD「矢立の杉」をリリース。同8月には大月市に、地蔵の顔の表側が杉さん、裏側は妻で歌手の伍代夏子さん(55)をモデルに製作した「身代わり両面地蔵菩薩」を寄贈。市は杉の近くに設置した。

 市も杉さんの曲を記念した歌碑を同所に建立。今年は地蔵と歌碑の除幕から10年目の節目となる。

 式典には、杉さん、伍代さんをはじめ、杉さんの舞台に出演した歌手の山本譲二さん(67)、山川豊さん(58)さんらが、石井由己雄市長とともに参列。地元の子供たちのダンスユニット「じょいそーらん」が矢立の杉の歌をダンスで披露した。

 杉さんは「疲れた人は矢立の杉の前に来て、身代わり地蔵に苦しみを取ってもらえれば」と語った。

 会見で杉さんは、長年取り組んできたベトナムとの文化交流と、この日の式典で披露された「笹子追分人形」の人形浄瑠璃に触れ、「こうした伝統芸能を外国で紹介し、文化交流がさらに深まれば」と語った。

最終更新:7/13(木) 7:55
産経新聞