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歌舞伎町のVR施設で一足早く“VRエヴァ”を体験してきた

7/13(木) 16:33配信

ITmedia ビジネスオンライン

 バンダイナムコエンターテインメントは7月14日に、東京都新宿区でVR(仮想現実)の技術を用いたアクティビティーが楽しめるエンターテインメント施設「VR ZONE Shinjuku」の営業をスタートする。2014年に閉館した歌舞伎町の映画館「TOKYU MILANO(ミラノ座)」の跡地を活用し、約1100坪と大規模なフロアでさまざまなVRアクティビティーを展開していく。

【ゼルエルが口を開く演出】

●「エヴァ」など13種類のアクティビティーを用意

 同施設に設置されるVRアクティビティーは、初公開となる「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」「マリオカート アーケードグランプリVR」「極限度胸試し ハネチャリ」など7種類と、東京・お台場で2016年4~10月に営業していたVR施設「VR ZONE Project i Can」から継続設置となる「ガンダムVR ダイバ強襲」「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」など6種類の計13種類。

 さらに、プロジェクションマッピングを活用した“滝下り”が体験できる「ナイアガラドロップ」、さまざまな仕掛けをくぐり抜けながら崖を登り切ることを目指す「トラップクライミング」など、VRを使用しないアクティビティー3種類も備える。

 2019年3月末までの期間限定で営業し、約1年半で100万人の動員を掲げる。1人当たりの滞在時間は約3時間を見込んでいる。

 7月12日には、オープンに先立ち、報道陣に施設を公開。記者も実際にVRを体験してみた。

●記者は「エヴァ」を体験も……使徒が強すぎた

 アクティビティーを体験したい人は、ブースの前でスタッフにチケットを見せると、待機スペースに誘導される。3~4人で行う対戦型ゲームが多いが、スタッフが人数を調整してくれるため、1人でもゲームに参加できる。

 スタッフから待機スペースでゲームのルール説明を受けた後、座席へと案内され、アクティビティーが始まる。

 記者が最初に体験したのは「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」。第3新東京市に第10使徒「ゼルエル」が襲来するも、エヴァの正規パイロットと連絡が取れないため、急きょ一般人をパイロットとして招集し、使徒との戦闘に送り込む──というストーリーだ。

 最大3人での協力プレイが可能で、機体は「零号機」「初号機」「2号機」から選択できる。使用する武器は「アサルトライフル」「ガトリング砲」「N2ミサイル」の3種類からランダムで与えられる。アサルトライフルは威力・連射性能ともに平均的なタイプ。ガトリング砲は連射性能に特化しているが、威力は低い。N2ミサイルは威力は高いが、重量があるため機動力が低下するリスクがある。

 基本的な操作は、左右の操縦かんを使用。主な攻撃は右の操縦かんとトリガーで行う。武器の弾がなくなった場合は左の操縦かんで「特務機関 NERV」のビルに照準を合わせ、トリガーを引くことで新しい武器を受け取れる。

 使徒から一定以上のダメージを受け、エヴァが戦闘不能になると、両方の操縦かんを前後左右に何度も動かすことで戦闘に復帰できる。

 スタッフからは「大ダメージを受けた際は、主人公・碇シンジになりきって『動け、動け、動け、動け、動いてよ!』と念じながら操縦かんをガチャガチャしてください!」と、思わずニヤリするような説明もあった。

 記者は、他社の記者と2人で戦闘に臨むことに。シートに着席し、VRゴーグルとヘッドフォンを着用すると、周囲の風景はエヴァのエントリープラグ(コックピット)に早変わり。内部に溶液「L.C.L.」が注ぎ込まれる演出や、「A10神経接続」の演出もあり、気分はパイロットだ。しかし、パイロットとしては“代打”のため、シンクロ率は10%程度と低い結果に……。

 射出の演出もリアルだが、シートが大きく振動し、やや驚かされた。射出口を通り抜けると、辺りに広がるのは第3新東京市の高層ビル群。到着後すぐに戦闘が始まり、ゼルエルが少し離れた区画から連続してビームを撃ってくるため、注意が必要だ。

 記者に与えられた武器はガトリング砲。しかし……ゼルエルの「A.T.フィールド」が非常に強力で、撃てども撃てども本体にダメージを与えられない。やがて弾切れになり、新たな武器を入手すべくNERVのビルを探している最中に連続してビームを被弾。慌てて操縦かんをガチャガチャと動かして戦闘に復帰したが、結局A.T.フィールドすら破壊できないまま制限時間の2分を終えてしまった。

 時間内に敵を倒せなかった場合は、パイロット側の負けとなる。敗北後は、ゼルエルがゆっくりと口を開き、記者が乗る初号機を飲み込んでしまう演出が流れた。

 スタッフによると、「正直に言いますと、2人プレイでは攻撃力が足りず、A.T.フィールドを破壊できません。仲間を集めて、3人でまたチャレンジしてください」──とのこと。

●「マリカー」はアイテムを手で投げられる

 次に体験したのは、「マリオカート アーケードグランプリVR」。VRの導入によってコースを360度見回すことができ、臨場感のあるレースを楽しめるアクティビティーだ。

 キャラクターは、「マリオ」「ルイージ」「ピーチ」「ヨッシー」から選べる。コース上には「ドッスン」「パックンフラワー」「ボムへい」など、おなじみの敵キャラクタ―が待ち受けており、カートを踏みつぶそうとしたり、近づくと爆発したりといったアクションを起こす。

 このゲームの最大の特徴は、手に「トラッカー」と呼ぶセンサーを装着してからプレイに臨むため、対戦相手の邪魔をする道具(ハンマー、亀の甲羅、バナナ)を手で投げたり、たたいたりできること。

 ただし、アーケード版や家庭用ゲーム機版では、コース上の「ボックス」を通過するだけでアイテムを入手できるが、VR版では風船にくくり付けられてコース上に浮いているアイテムを自分でつかみとる必要がある。

 その他の基本操作は、ハンドル、アクセル、ブレーキのみ。記者が体験した範囲では、ハンドル操作を誤った場合に、コーナーに激突して動けなくなるなどの演出はなく、コースの難易度は低め。敵キャラクターやアイテムによる攻撃を受けた場合でも、走行不能になる時間が短いため、ユーザー間の差がつきにくい仕様になっている。

 レーシングゲームではおなじみの、レース中の順位表示も実装されておらず、参加者が楽しむことを重視していることがうかがえた。

●施設の構造と料金は?

 今回記者が体験した「エヴァ」「マリカー」を含む、11種類のVRアクティビティーは建物の2階に設置されている。

 1階では、人気アニメ「攻殻機動隊」の世界を再現した対戦ゲーム「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」(8月開始予定)など2種類を楽しめる。「ナイアガラドロップ」「トラップクライミング」のコーナーや、土産物店「VR ZONE STORE」、フードコート「GLAMPER'S」なども設けられている。

 1階の壁面には森林や草原の様子がプロジェクションマッピングで投影されており、指で触れた所だけ模様が変化するなど、細かな工夫も施されている。

 チケットは公式サイトで予約可能。入場チケットと4つ分類したアクティビティーの中から1種類ずつを体験できるチケットがセットになった「1day 4チケットセット」(税込4400円)などを予約販売するほか、当日券の販売も受け付ける。