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ECB、9月に資産買い入れの段階的縮小を示唆へ=WSJ

7/13(木) 22:53配信

ロイター

[フランクフルト 13日 ロイター] - 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、欧州中央銀行(ECB)が来年から資産買い入れを段階的に縮小する方針を9月7日の理事会で示唆する公算が大きいと報じた。

金融市場では、ECBが年末に当面の期限を迎える資産買い入れの今後について、9月に決めるとの見方が支配的になっているが、単発の縮小なのか、プログラムの正式なテーパリング(段階的縮小)になるかを巡ってアナリストの意見が割れている。

ドラギ総裁は9月理事会の2週間前に、米連邦準備理事会(FRB)が開催する経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演を予定している。総裁のジャクソンホール出席は3年ぶりで、前回はECBの大規模な資産買い入れ実施に向けた地ならしを行った経緯がある。

ABNアムロのエコノミスト、ニック・コウニス氏は「そのコミュニケーションの方向性とタイミングは理に適う」と指摘。「ECBは来年1月以降のテーパリング(資産買い入れの段階的縮小)を9月理事会で発表するとともに、テーパリングのペースを緩やかにし、利上げは相当先だと示唆することで、市場への影響軽減を目指すというのがわれわれの基本シナリオ」と述べる。

ECBはドラギ総裁がジャクソンホール会合に出席することを確認したが、報道に関するコメントは控えた。

一方、WSJ報道とは対照的に、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのリムシェービッチ・ラトビア中銀総裁は13日、ラトビア公共ラジオに出演し、「中期的な物価目標の2%に達しておらず、資産買い入れ政策は少なくとも数年にわたって継続される可能性がある」と述べた。

WSJの報道を受けて、ユーロ圏債券市場では国債売りが膨らんだ。当初低下していた独10年債利回り<DE10YT=TWEB>は、再び0.50%の節目を上抜けた。

ラボバンクの債券ストラテジスト、リン・グラムテイラー氏は報道について、「ECBが秋に、市場をテーパリングに備えさせる意向であることを示している」とし、「われわれは10月との見方を変えていないが、市場は量的緩和の終えんと受け止め、利回りが上昇している」と話す。

*ラトビア中銀総裁発言を追加しました。

最終更新:7/14(金) 7:23
ロイター