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干渉疑惑、幕引きどころか長男も…トランプ政権に冷水 対露関係改善、道険しく

7/13(木) 7:55配信

産経新聞

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が米大統領選に関するロシア政府からの情報を求めてロシア人弁護士と接触していたことは、米大統領選干渉疑惑の幕引きを図ろうとしたトランプ氏に冷水を浴びせた。米政権が目指す対露関係改善の道も険しくなりそうだ。

 トランプ氏は12日、ツイッターでジュニア氏に関する報道を「フェイク(偽)メディアがいう『情報源』はでっち上げか存在しない」と批判。ワシントン・ポスト紙によると、疑惑が自らの政権に影を落とし続けていることやジュニア氏が巻き込まれていることで、トランプ氏は周囲に怒りを爆発させているという。

 ロシアのプーチン大統領と7日に行った米露首脳会談で、トランプ氏は干渉疑惑に対する懸念を2度伝え、プーチン氏は否定した。ロシア側は、トランプ氏がプーチン氏の言い分を受け入れたとしている。

 大統領選でトランプ氏と戦った民主党のクリントン元国務長官は、陣営幹部や同党全国委員会がロシアの関与が疑われるサイバー攻撃に遭い、選挙戦で不利になるメールが内部告発サイト「ウィキリークス」などで暴露された。

 トランプ氏は大統領選での自らの陣営とロシア政府の「共謀」を否定することに躍起になってきた。コーツ国家情報長官やロジャース国家安全保障局(NSA)局長に対し、情報機関が共謀の証拠はないという見解を出すよう求めた。

 米露首脳会談でサイバー攻撃に対して協調するための枠組みの創設を目指すことで合意したのは、干渉疑惑に終止符を打ち、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討などでの両国の協力強化につなげるためだ。

 しかし、合意に関しては「自分の家に侵入した強盗犯と押し込み強盗に関する作業部会を作るようなもの」(カーター前国防長官)との批判もある。

 また、米上院は6月、対露制裁強化法案を97対2の賛成多数で可決。議会側からはジュニア氏にロシア側との接触に関する説明を求める声が強まっており、トランプ氏の狙い通りには進んでいないのが実情だ。

最終更新:7/13(木) 7:55
産経新聞