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100年ぶり「パリ五輪」 悲願近づく マクロン氏「よいタイミング」

7/13(木) 7:55配信

産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】2024年と28年の夏季五輪開催地を同時決定することが決まり、パリは悲願の100年ぶり招致まであと一歩に近づいた。11日の国際オリンピック委員会(IOC)の臨時総会にはマクロン仏大統領が自ら乗り込んでアピール。テロなどが相次いだ国内に前向きなメッセージを送るためにも24年開催は譲らない構えだ。

 マクロン氏は11日、記者会見で「私がここにいるのは国民の準備ができていることを伝えるためだ」と強調。1924年以来の100年ぶり開催は「よいタイミングだ」と訴えた。

 フランスは近年、経済低迷や相次ぐテロで暗い雰囲気に包まれた。極右のライバル候補を破り、5月に大統領に就いたマクロン氏は自身が重視する「楽観」を国内に広げる機会として五輪招致を全面支持。最近は五輪PRイベントで自ら競技に加わった。

 開催計画は凱旋(がいせん)門やエッフェル塔、セーヌ川といったパリが誇る歴史的建造物や観光名所を生かした内容で、既存、仮設施設が競技会場に占める割合も93%に上り、IOCの評価報告書で高評価を得た。

 課題は治安。政府がテロ対策強化を進める一方、パリのイダルゴ市長は世界が脅威にさらされており、パリこそ「最高水準の保護を提供できる」と強調する。世論調査では開催支持が70%超に上るが、財政は苦しく、招致に異論も強い。仏紙リベラシオンは過去の五輪を引き合いに費用は膨れかねないとし、「パリ五輪にノン」と伝えた。

最終更新:7/13(木) 7:55
産経新聞