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川重・三菱商事、バングラの都市鉄道車両など400億円で受注へ

7/13(木) 7:55配信

産経新聞

 バングラデシュの首都ダッカの都市鉄道建設をめぐり、川崎重工業と三菱商事連合が車両や保守関連設備などを受注することが12日分かった。同国初の本格都市鉄道で、入札の結果、受注が内定した。受注額は400億円前後とみられる。昨年7月のダッカの飲食店襲撃テロ事件以降、中断していた同国の円借款によるインフラ整備事業で受注にこぎ着けたのは初めて。

 川崎重工と三菱商事がダッカ都市交通会社から受注するのは、日本から輸出する車両約144両と車両基地で保守などに使うクレーンなどの設備。信号システムは丸紅とインドの建設大手ラーセン&トゥブロ(L&T)連合が受注を目指している。

 ダッカ都市鉄道は高架を含む20・1キロに16駅を建設する事業で、2021年の開通を目指している。人口1億6千万人のバングラは経済成長と鉄道老朽化で新たな鉄道網構築が課題。日本側は日本製車両納入を機に市場開拓につなげたい考えだ。

 バングラの円借款事業は昨年7月の日本人8人が死傷したテロ以降、安全対策優先で一部工事を除き中断していたが、日本政府はバングラのインフラ開発支援を重視。昨年12月以降、段階的に入札手続きや政府関係者の渡航が再開された。

 一方、国際協力機構(JICA)は今年6月にバングラデシュ産業省と産業振興の支援で合意した。テロの温床になりかねない失業対策として雇用創出を後押しする。月内にもコンサルタントを起用し、現地に合った産業発展モデルを分析し、繊維に続く有望な製造業やサービス産業を幅広い角度で検証。投資環境整備も提案し、日本企業の質の高いインフラ輸出につなげる狙いだ。

最終更新:7/13(木) 8:15
産経新聞