ここから本文です

菊池寛、幻の怪奇小説=自筆稿を発見

7/13(木) 16:59配信

時事通信

 高松市は13日、同市出身で「父帰る」「真珠夫人」などで知られる作家、菊池寛(1888~1948年)が新聞連載した怪奇小説「妖妻記(ようさいき)」全文の自筆原稿が発見されたと発表した。

 全集などには未収録で、研究者にもほとんど知られていなかった「幻の作品」という。

 見つかったのは400字詰め原稿用紙64枚と、日本画家の金森観陽による挿絵17枚。江戸時代、妻と密会相手を殺した男の再婚相手が実はオオカミだったという内容で、菊池自身による推敲(すいこう)の跡に加え、「長いものではありませんが相当面白いつもりです」などと書き添えられている。

 東京都内の古書店で発見され、高松市が2011年に購入。今年3月、日本新聞博物館(横浜市)で1931年の「夕刊大阪新聞」に掲載されていたことを確認した。

 菊池寛に詳しい青山学院大の片山宏行教授は「菊池が自身の文学的マンネリズムを打破しようと試みた実験的小説」と評価している。自筆稿は菊池寛記念館(高松市内)で14日から10月22日まで公開の予定。 

最終更新:7/13(木) 17:05
時事通信