ここから本文です

1個100円の高級ブランド卵が人気、市価の4~5倍…創業20年、女性社長がけん引

7/13(木) 19:06配信

デイリースポーツ

 1個100円もする高級ブランド卵が卵愛好家の間で密かなブームを呼んでいる。通常、1個約20円であることを考えると超お高いが人気は拡大傾向だ。大阪の会社、セラ・ルージュ(大阪市北区)が販売する「こだわり家族のこだわり卵」で、創業から約20年で契約件数は10倍以上に広がった。卵好きの女優の大空真弓や、杉浦太陽・辻希美夫妻も同社の卵のファンだ。オリジナルスイーツも好評で北川希美社長(43)は「国外向けの輸出事業も進めています」と海外進出も視野に入れている。

 卵は料理の主役にも脇役にもなり、良質なアミノ酸をはじめ栄養も豊富だ。価格も求めやすく、農林水産省によると、卵Lサイズ10個入りの今年6月12日~14日の全国平均価格は224円。特売などを利用すればもっと安価に購入できることもある。

 対して同社の「~こだわり卵」は30個2858円(税別)。4倍強もするが人気はじんわり広がっている。茨城と広島の契約農場からの産地直送で、ふっくら、ぷっくりとしたオレンジ色の黄身が鮮やかだ。ひな鶏の時から特別配合の自然食品のエサと、地下水をろ過して不純物を取り除いた水を使用。黄身の美しいオレンジ色は、パプリカ(西洋トウガラシ)を与えているためだという。

 飼育は衛生と安全管理を徹底したウインドレス鶏舎のゲージで行われている。開放型(放し飼い)に比べて野鳥や小動物など外部との接触がないため、菌の感染などを防ぎ、季節に左右されない安定した室温を保てるという。さらに、産卵期にもこだわっている。鶏の産卵期は生後150~700日頃だが、同社では生後200~400日頃までのイキのいい若鶏が産卵した卵に限定している。

 こうしたこだわりの結果、ただでさえ「完全栄養食」といわれる卵がさらにパワーアップ。同社によると、一般的に販売されている卵に比べてビタミンEは約30倍、ビタミンDは約3倍だという。

 同社は1995年、北川希美社長(43)が20歳のときに設立した。「これからは健康が大きな関心になるのではと思った」のがきっかけだ。「初めは一般家庭での定期購入という形でスタートしました。特に宣伝などはしなかったのですが、徐々に知っていただくようになりまして。偶然、私の名前が『希美』と書いて『きみ』と読むんです。後になってから、卵を扱う仕事に縁があったんだなと思いました(笑)」

 設立当初、契約件数は200件ほど(月間)。約20年をへて現在は一般家庭や業務販売も含めて約2500件(同)に拡大した。高島屋や、リーガロイヤルホテルとも取引している。女優の大空眞弓は「卵愛好歴70年の私がたどり着いた究極の卵」と絶賛。杉浦太陽・辻希美夫妻も愛好している。

 カステラなど卵を原材料としたオリジナルスイーツの企画販売も好評で、「国外向けの輸出事業も進めています」と海外進出も視野に入れている。

 (デイリースポーツ特約記者 入谷晴美)