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西川死刑囚に襲われた桂あやめさん、安心の一方「今でも襲われる夢見る」「獣のような目が忘れられない」…

7/13(木) 15:23配信

産経新聞

 平成3年暮れのわずかの期間に、スナックの女性経営者4人が相次いで殺害された「警察庁指定119号事件」の西川正勝死刑囚(61)に13日、死刑が執行された。姫路、松江、京都と逃走先の各地で犯行を重ね、最終的に大阪で逮捕されるまで、その残忍な手口で世間を震撼(しんかん)させた。1審大阪地裁は「犯罪史上まれに見る凶悪事件。過去にも殺人などを犯し、矯正は期待できない」と求刑通り死刑に。弁護側は「自白調書に信頼性はない」と最高裁まで争ったが、17年に死刑が確定していた。

 「これでもう(社会に)出てこないんだと安心する一方で、亡くなった4人のことを考えると複雑です」

 大阪市天王寺区のアパートで4年1月、西川死刑囚に首を絞められて気絶し、現金14万円を奪われた女性落語家、桂あやめさん(53)は13日、市内で取材に応じ、声を震わせながら当時を振り返った。

 今でも西川死刑囚に襲われる夢を見るという。「あの瞬間に見せた獣のような目は今も忘れられない。他人に対する恐怖心からどうしても人と距離を置いてしまう」と語った上で、「どうしてこれだけ時間がかかったのか。どんな順番で執行されているのかと思います」と疑問も呈した。

 事件は3年12月、兵庫県姫路市のスナック経営者、正木久美子さん=当時(45)=が殺害された事件を皮切りに、松江市や京都市内でも女性経営者が次々と犠牲になり、「スナックママ連続殺人事件」とも呼ばれた。

 警察は同一犯の犯行と断定し、西川死刑囚を指名手配。あやめさんが襲撃された2日後、大阪府警が西川死刑囚を逮捕した。西川死刑囚は取り調べに一連の犯行を全面自供した。

 府警の元捜査幹部は「凶悪事件を繰り返しながら逃亡を続けるセンセーショナルな事件で世の中に強い恐怖感を与えた」と語った。

最終更新:7/13(木) 15:35
産経新聞