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純国産の大型eスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP」開催概要が発表

7/13(木) 16:29配信

Impress Watch

 サードウェーブデジノスは、同社初となる大型のeスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP」を9月16日より、東京都内で開催することを明らかにした。チャレンジ部門、エントリー部門の2部門で構成され、チャレンジ部門は「Counter-Strike: Grobal Offensive」(Valve)、エントリー部門は「World of Tanks」(Wargaming.net)と、「フィギュアヘッズ」(スクウェア・エニックス)の計3種目で行なわれ、本日7月13日より各種目でエントリー受付を開始している。

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 「GALLERIA GAMEMASTER CUP」は、サードウェーブが3月20日に正式発表した、国内最大規模のeスポーツ大会。営利目的ではなく、eスポーツプレーヤー人口の裾野拡大を目的に、全3種目、賞金総額500万円という、国内で企画実施されるeスポーツ大会としては前代未聞の規模で開催される。

 この背景には、世界的なeスポーツ人口の拡大、マーケットの成長、2022年のオリンピック競技への採用などがあるが、日本には大会という意味でのプレーヤー達の受け皿がまだまだ少なく、インテルやNVIDIAといったPCパーツメーカーを協賛に付けた上で、PCメーカー主導によるeスポーツ大会という流れになる。

【登壇者】

 本日より各タイトルでエントリーが開始され、オンライン予選は8月12日より順次実施され、9月16日と17日の両日掛けてオフライン決勝大会を実施する。大会はいずれもチーム戦で、「Counter-Strike: Grobal Offensive」では5対5、「World of Tanks」は7対7、「フィギュアヘッズ」は5対5という形になり、クラン/チーム単位で出場する形になる。各タイトル最大64チームを募集し、上位4チームによるオフライン大会で優勝チームを決定する。

 チャレンジ部門の「Counter-Strike: Grobal Offensive」は、BenQが主催するアジア最大規模のeスポーツ大会「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS:GO 2017」の日本予選を兼ね、優勝チームは、10月19日から22日に掛けて上海で実施されるアジア大会への出場権を獲得する。

 「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS:GO 2017」は、アジア14地域から全16チームが参加するアジア大会で、今年で3回目。賞金総額は10万ドル(約1,130万円)、優勝賞金4万ドル(約450万円)。昨年は招待枠として日本代表が出場したが、日本予選から日本代表を選出するのは今回が初めてで、アジアで日本のFPSプレーヤーがどの程度通用するのか注目される。

【GALLERIA GAMEMASTER CUP】

【eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS:GO 2017】

 「GALLERIA GAMEMASTER CUP」で注目されるのは大会規模だ。募集チーム数は、各タイトル64チーム。オンラインとはいえ極めて大規模で、特に日本国内に運営チームがいない「Counter-Strike: Grobal Offensive」については努力目標に近い数字設定と言えるが、大浦氏は「数が問題ではなく、大事なのは質で、国内の有力コミュニティにはお声がけをしているし、実際にやりきってみて、参加して良かったと思われる大会にできれば成功」という。

 日本には「Counter-Strike: Grobal Offensive」のコミュニティはまだまだ多くないものの、FPSコミュニティ自体は決して少なくない。「Call of Duty」シリーズや「Battlefield」シリーズ、「オーバーウォッチ」、「AVA」や「Sudden Attack」といったオンラインFPSまで含めれば、世界有数のFPSコミュニティを持つ。これらのコミュニティが「Counter-Strike: Grobal Offensive」に参加し、異種格闘技のような感じで国内大会ができれば大きな盛り上がりを作れると思う。そうした誘導施策にも期待したいところだ。

 もう1つ高額賞金も注目されるポイントのひとつだ。日本では一般的に、景品表示法と賭博法による法規制により、高額賞金を設定した大会は行なうことができないとされている。そこで質疑応答でどのようなテクニックで日本の法規制をクリアしたのか尋ねたところ、顧問弁護士の皆川氏より、「テクニックというのは特にないが、本大会の目的が、日本のeスポーツの普及にあり、大会を通じて当社が顧客と具体的な取引を行なうわけではなく、取引を通じて顧客を誘引したり、懸賞を付けているわけでもないため、法律に触れることはないと考えている」という回答を得られた。

 大浦氏は、この大会賞金についても、「賞金は問題ではないと思っている。1,000万円を用意することもできたが、そればかりが話題なることを避けるために今回の金額に落ち着いた。この額を用意した理由は、日本のeスポーツトーナメントが盛り上がらない理由のひとつとして、賞金の低さが挙げられていたため。だったら、その理由と言われるものを1つずつ潰していこうと思った」と独自の見解を披露。

 また、「Counter-Strike: Grobal Offensive」の日本代表チームが、仮に「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS:GO 2017」で優勝した際の優勝賞金4万ドルも、同様に受け取ることができるということだ。

 残念だった点として、質疑応答でも話題に上がっていた、日本には3つのeスポーツ団体が存在し、それらが互いに協力関係がないことが、日本のeスポーツ発展普及を阻害しているという“定説”だ。大浦氏はこれを覆すために、3団体連名を目指したものの、間に合わなかったと語る。

 個人的に今回の発表で1番衝撃を受けているのは、「World of Tanks」のコミュニティではないかと思う。先週発表されたALIENWARE主催の国内大会に続いて、大規模な大会の発表で、それぞれ賞金もALIENWAREが35万円(+副賞として35,000ゴールド、7台のType 59)、GALLERIA GAMEMASTER CUPは100万円と、かなりの額に上る。

 弊誌でもたびたび紹介しているように、「World of Tanks」にはWargaming.net Leagueと呼ばれる自社が行なっている世界リーグが存在し、世界大会への参加権が与えられるゴールドリーグに日本は2チーム(CarenTiger、B-Gaming)も送り出している。シルバー/ブロンズのチームやインゲーム限定のチームも含めれば何百ものチームが存在する。その何割かが参加するだけでも非常に盛り上がりそうで、参加チームの発表が非常に楽しみだ。

GAME Watch,中村聖司

最終更新:7/13(木) 16:29
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