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桂文枝の富士登頂に同行記者「文枝の根性に動かされた」

7/14(金) 10:03配信

スポーツ報知

 落語家の桂文枝(73)が13日、十数年来の夢だった富士山(3776メートル)登頂を成し遂げ、山頂の浅間神社奥宮で創作落語を奉納した。昨年12月に入門50周年を迎え、あらためて「日本一の落語家になる」との願いを込めて企画。雨が降る悪天候の中、血中酸素濃度が低下し、一時はリタイアの危機に陥ったが、10時間かけて登り切った。

 6月の半ば頃だったろうか。先輩記者から「文枝が富士山に登る計画を立てている。しかも記者同伴で」と聞き、名乗りを上げた。1000メートルを超える山には一度も登ったことがないが、73歳で富士山に登るという「無謀」とも思える挑戦の一部始終を、この目で見てみたかった。

 コーディネーターの指導を受けていたこともあり、登りは順調そのもの。酸素が薄い高地で眠気には襲われたが、最も恐れていた高山病は何とか発症せずに、山頂にたどり着くことができた。文枝からは「みなさんのおかげで登ることができた」と感謝されたが、こちらも文枝の根性に動かされた面は否めない。

 気力で登り切った文枝は登山後、9合目の山小屋に宿泊。記者は出稿の都合上、奉納落語が始まると同時に山頂を離れた。下山したのは午後7時15分。その1時間ほど前から、足裏が激しく痛み始めた。「無謀」な挑戦だったのは記者の方だったことを痛感した。(大阪編集センター・中村 卓)

最終更新:7/14(金) 10:03
スポーツ報知