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堂本剛、俳優としてのポテンシャルとは? 音楽活動も“色気”の糧に

7/15(土) 8:40配信

オリコン

 映画『銀魂』(公開中)で、12年ぶりの映画出演を果たした堂本剛。近年では音楽活動にシフトし、芝居の活動は少ない堂本だが、俳優としてのポテンシャルは抜群。盟友・福田雄一監督とタッグを組んだ本作での演技から、その魅力をひも解いてみたい。

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◆初期の少年のイメージを経て、小栗旬も認める演技力を発揮

 堂本が映画『銀魂』以前に俳優として出演した作品といえば、2014年のドラマ『プラトニック』(NHK BSプレミアム)が最新。それからやや時間は空いているものの、これまでに出演したドラマは多く、俳優としてのキャリアも長い。初期の90年代には、ドラマ『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(TBS系)で、同じくKinKi Kidsの堂本光一と共演。堂本が演じた健気で親思いの少年が、いじめにより自殺に追い込まれる同作は、社会的にも大きな話題を呼んだ。さらに、『金田一少年の事件簿』シリーズ(日本テレビ系)では、やんちゃで少年らしい主人公に。同シリーズは主演を変えて長く続くこととなるが、それも当初の作品の人気があればこそ。堂本の最初のパブリックイメージは、この作品で出来上がったと言って良いだろう。

 その後、この夏にスペシャルドラマとして復活する『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)を経て、『青の時代』(TBS系、以下すべて同系)、『to Heart ~恋して死にたい~』、『Summer Snow』、『元カレ』などに出演。平凡な大学生から、影のある青年、明るい教師にサラリーマンと、年に1作以上のペースで多岐にわたる役柄を演じてきた。単に人気者だからというだけでなく、アイドルながら“普通の人物”も自然に演じることができる演技力は、視聴者からも好評。『Summer Snow』で共演した小栗旬も、「もっといっぱいお芝居をやればいいのに、もったいない」と語るほど、俳優仲間からも一目置かれる存在となっていった。

◆コメディ作が続いた近年、盟友・福田監督が見抜いたポテンシャル

 そんな堂本だが、近年は音楽活動に力を入れていることもあり、前述の『プラトニック』以外は、『33分探偵』シリーズ(フジテレビ系)、『天魔さんがゆく』(TBS系)と、福田雄一が脚本・演出を手がけたシュールなコメディへの出演が続く。今回の『銀魂』を含め、厳選された芝居の仕事が福田作品であることからも、二人の信頼関係がうかがえる。バラエティで出会った彼らだが、堂本自身、笑い満載のトークイベント『小喜利の私』を開催しているように、お互いの笑いのセンスに共鳴するものがあったのかもしれない。

 今回、彼が『銀魂』で演じる高杉は、原作漫画でも非常に人気の高いキャラクターだ。堂本は、原作キャラが持つ「クールでキザみたいなもの」が日常にまったくないという理由で、この役を演じる際には不安もあったとか。福田監督に「役との距離感やギャップ、違和感みたいなものをプラスの力に変えるためにはどうすればいいのか」と、意見を求めたという。

◆新たに見せた“悪役”という顔、音楽活動も“色気”に寄与

 だが、そんな心配をよそに、出来上がった実写版・高杉晋助は、堂本ならではの魅力が発揮されたキャラクターに。確かに、これまでに彼が演じた役柄にはなかった要素かもしれないが、そのアンニュイで妖艶な雰囲気、影をまとった様は、現在の堂本が演じたからこそにじみ出たもの。殺陣の場面でさえ感じさせるそんな空気としなやかな動きは、堂本が音楽活動やステージ上で培った“色気”が関係しているように見える。ちなみに高杉がまとう着物の色・紫は、堂本がソロ活動を行う際のイメージカラーでもある。

 10日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)でも語られたとおり、年齢を重ねるとともに、自身の考えを色濃く反映した芸能活動を行う堂本剛。高杉というこれまでにない“悪役”の顔は、俳優としての堂本の新たな魅力となるだろう。彼にこの役を配した福田監督は、堂本の“笑い”の部分だけではない、俳優としてのポテンシャルをしっかりと見抜いていたことになる。芝居の仕事をすることは少ないかもしれないが、今後も様々な役柄で、人生と芸の厚みを映した演技を見せてほしいものである。

最終更新:7/15(土) 8:40
オリコン