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腕足類の新種化石か 合ノ沢層(南相馬鹿島区)で発見

7/13(木) 9:47配信

福島民報

 福島県南相馬市鹿島区で新種とみられる腕足(わんそく)類の化石が見つかった。県立博物館が12日発表した。早ければ8月発行の日本地質学会の「地質学雑誌」に掲載される。古生代の海洋環境や生物の研究進展が期待される。
 腕足類は海に生息する2枚貝に似た無脊椎動物。腹側と背側の形が異なる殻が特徴。殻は溶けてしまっているが、形状が分かる「印象化石」として2015(平成27)年5月に約3億6千万年前の古生代デボン紀後期の地層「合ノ沢層」で県立博物館の猪瀬弘瑛副主任学芸員が採取し、腕足類を専門に研究する新潟大の田沢純一名誉教授らと研究を進めていた。
 腕足類に属する「キルトスピリファー属」とみられる。世界のデボン紀後期の地層からは同属の化石が約150種類確認されているが、今回の化石は約4センチと比較的大型。さらに(1)殻の表面に成長時に付着する成長線が細かく残っている(2)背中側の殻の中央にへこみがある-など他と異なっており、新種の可能性が高いと判断した。
 猪瀬学芸員は「保存状態が極めてよく、古生代の環境や生物の生態の解明につながってほしい」と語った。発見された化石は15日に会津若松市の同博物館で開幕する企画展「ふくしま 5億年の自然史」で公開される。

福島民報社

最終更新:7/13(木) 10:44
福島民報