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ダル、米球宴で日本球界へ警鐘鳴らす 「全部のレベルで指導者が変わること」

7/13(木) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【球界ここだけの話】

 賛否両論はあるだろう。言葉が足りなくて、補足したいことも多々あるはずだ。それでも、自分の考えをはっきりと口にした。レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が10日(日本時間11日)、メジャーのオールスター戦が行われる前日会見で持論を展開。興味深かったのは日本球界への警鐘だった。

 「今のままだったら(日本の野球は米国に)追いつけない。トレーニングがどうか、じゃなくて単純に精神的な部分。教える側の問題もかなりある。そこをどうにかしないと、いくら僕が選手にトレーニングを教えても、教える側(各組織の監督やコーチら)が『それを駄目だ』といったら。ずっと20年こんな感じ」

 もちろん“日本式”をすべて否定するつもりもない。いい部分はあるし、自身も他の一流選手も日本のスタイルで成長できたことはある。それでも、精神論を押しつける肉体的、精神的にきつい練習、最新技術・理論を知らないままのトレーニング方法などを問題視しているのだろう。

 「日本球界は成長する機会がない。巨人の坂本やヤクルトの山田とか、いい選手はいる。全体的に底上げしていかないと駄目。その機会がなかなかない。(アマチュア、プロの)全部のレベルで指導者が変わること。それができないと(日本球界はいい方向に)変わらない」

 何も自分のやっていること、メジャー(米国全体)のやり方がすべて正しい、といっているわけではない。オフにはプロ野球で活躍する選手を自身のトレーニングに招き、練習方法やウエートトレーニングのやり方、サプリメントやプロテインの摂取を啓蒙(けいもう)している。だが、あくまで押しつけではなく「自分に合うものを取り入れてみては?」という提案だろう。

 憶せず、しっかりと自分の考えを公の場で語ることで「正解はこれだ」と強引に伝えたいわけではない。自身が発信、意見することで、そのことが話題になり、周囲がより多くのことを深く考える機会になれば-。そんな思いも込められているのではないだろうか。(山田結軌)

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