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泉谷しげる「最後までパンク親父でいたい」45周年特別公演でまさかの出禁!? 客席へ乗り込んでいく69歳の凄み

7/13(木) 12:26配信

Billboard Japan

 69歳にしてデビュー45周年を迎えた泉谷しげる。6月24日 EX THEATER ROPPONGIにて【泉谷しげる ユーキャンpresents<45周年特別公演> ライブ オブ レガシー ~LIVE of LEGACY~】なる強烈なワンマンライブを繰り広げた。

泉谷しげる 45周年特別公演ライブ写真一覧

ノンストップライブで体力の限界に挑戦……だから決闘です。内部崩壊です

 事前のインタビュー(http://bit.ly/2t2QNyk)で「今までやったことないことを少しでもやりたいんで、第1部は新アルバム『舞い降りる鷹のように』を曲順通りにやるという。で、第2部はセレクションノンストップライブで体力の限界に挑戦。あと、藤沼伸一という素晴らしい天才ギタリストがいるんだけど、俺はそいつに対抗意識があるんで「おまえなんかいなくても出来るんだよ!」って俺がリードギターを弾いて、ドラムとベースと3人だけでやる時間帯も作ったりね。俺がただマーシャル使いたいだけなんだけど(笑)。それで「俺のリードギター、驚くなよ?」みたいな。だから決闘です。内部崩壊です」と語っていた同公演。この事前情報だけでもぶっ飛んだライブになることは想像できたが、さすがは泉谷しげる。70歳を手前にしても「最後までパンク親父でいたい」という発言を想像以上に体現する形で、満員の老若男女の度肝を抜いてみせた。

だからせめて今日! 頼むから今日を自分の今日にしろ!

 公言通り第1部は、ユーキャンにて絶賛発売中の『泉谷しげるの新世界「アート オブ ライブ」』(CD9枚と完全ニューアルバム1枚、140ページもの豪華カラーアートブックに全曲の歌詞集、その楽曲セレクトや執筆、ジャケット絵画など泉谷しげる完全プロデュース)より新作『舞い降りる鷹のように』を藤沼伸一(g)、渡邊裕美(b)、板谷達也(dr)、小林香織(sax,fl)と共に生再現。1曲目「レガシー」からペース配分など気にする様子もなく、張り上げられるだけの大声で歌い叫んでいく。

 「今日はよ、新しいアルバムの曲順通り歌わなきゃなんないという、面倒くさい作業が……大体、そんなことしたことないんだけど、なんか買わせようというこの魂胆。やらしいこの魂胆! 45周年とかそんなことはどうでもいいんだ! 別に興味もねぇしさ! ありがとうございます」とひねくれと素直さの入り混じった泉谷節でも喝采と笑いを生みつつ、「ライブの加減がちゃんと出来ない人なので、もし途中で倒れて出来なくなったら帰って下さいね(笑)。ヘタに応援しないように。(同公演はそれぐらい)長いです。覚悟して!」と今現在届けたい歌と音楽を惜しみなく披露する。

 「エレキやっちゃうぞ、俺やっちゃうぞ、俺のエレキに驚くなよ! 藤沼よ。俺のギターに驚くんじゃねぇぞ。こう見えてもな、フォーク上がりだけどな、俺はエレキもすげぇぞ! 69だからよ、気分はロックで行くぞオラ!」と伝説のギターヒーローを憑依させたかのごとく「ワイルドキッス」にギターを掻き鳴らしまくったり、逆にアコギと自分の歌声だけのフォーク然とした生々しいスタイルで二度と戻れない「青の時代」に想いを馳せたり、終盤ではまるでケモノのごとく獰猛に唸り声を上げながら「舞い降りる鷹のように」鋭い爪を無我夢中に振り回したり、夢のような“君との愛”を歌に換えて叫び続けたりと、ありとあらゆる泉谷しげるが我々を鼓舞し、時に涙腺を刺激してくる。

 そして第1部の最後「春夏秋冬」では、「一緒に歌ってくれ! 自分に向かって、自分だけの今日に! おまえたちの日常にもいろいろと大変なことがいっぱいあるだろう。だからせめて今日! 頼むから今日を自分の今日にしろ!」とステージへ向けたシンガロングではなくひとりひとりが自分に向かって「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる 今日ですべてがむくわれる 今日ですべてが始まるさ」とそっと歌う瞬間を生み出した。

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最終更新:7/13(木) 12:26
Billboard Japan