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<高校野球>天国の父へ…塁上で見上げた空 狭山ケ丘が執念逆転勝ち

7/13(木) 7:32配信

埼玉新聞

 (12日・第99回全国高校野球選手権埼玉大会)

 狭山ケ丘は1点を追う九回に野村のスクイズで同点、長谷川の中前打で逆転した。正智深谷は七回から再登板した坂田が守り切れなかった。

 ▽2回戦

狭山ケ丘
111210002|8
102103000|7
正智深谷

■父への思いよ届け/狭山ケ丘

 執念のぶつかり合いの末、最後に笑ったのは狭山ケ丘だった。試合を決めた1点には並々ならぬ思いが詰まっていた。

 7―7の九回表2死一、三塁、打席に立った8番長谷川は「父親から『次は通院で行けないから、もう一度試合を見せてくれ』と言われたことを思い出した」と追い込まれてからの6球目を振り抜いた。打球は中前へ転がり、4度目のリード。これが決勝打となった。

 勝ち越しのホームを踏んだ4番斎藤は、九回無死一塁で内野安打を放ち、塁上で空を見上げていた。自分の一番の協力者で2年前の5月に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった父幸広さんへ感謝するためだ。「今日の最後の当たりが抜けてくれたのも、父が見てくれていたはず」と胸を張って天国の父に報告した。

 もちろん、この2人の力だけではない。「下克上」と掲げたチームスローガンは、昨秋、今春ともに県大会へ進出できなかった悔しさの表れ。主将の舛野は「この夏に懸ける思いはどこよりも強い」と言う。粘る正智深谷を振り切れたのは「気持ちの強さ」と山田監督。どっちつかずの勝敗を分けるのは、やはり精神力にほかならない。

 今年の狭山ケ丘らしい「接戦になったときの強さ」(舛野)を発揮し、2試合連続で苦しい試合をものにした今は、怖いものなしだ。

最終更新:7/13(木) 7:32
埼玉新聞

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