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『モアナと伝説の海 MovieNEX』ディズニー90年の歴史が語り継がれる場所、ARLとは?

7/13(木) 17:00配信

ぴあ映画生活

興行収入50億円を突破した、ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』。海に選ばれ、愛されたひとりの少女モアナが、世界を闇から守るために、大海原へと冒険の旅に出る模様を描く。彼女の心の成長が映し出された本作のMovieNEXが、現在発売中だ。

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アニメーション・リサーチ・ライブラリー(ARL)は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの美術、芸術的遺産の保存、保護を目的とした機関。ウォルト・ディズニー・カンパニー会長を務めるロバート・A・アイガー氏が「我が社で一番重要な部署だ」と語る場所であり、約90年間の歴史で生み出された、短編や長編アニメーションの描画、コンセプトアート、背景画、レイアウト、セル画、ストーリー・スケッチ、エクスポージャー・シート(露光シート)、モデル・シート、マケット(模型)など、約6500万点以上に及ぶアートワークが収蔵されている。

これらの貴重な資料は、歴史的な価値はもちろんのこと、現役クリエーターたちの想像力をかき立て、新たな作品にインスピレーションを与えている。『モアナと伝説の海』も例外ではない。ARLのマネージング・ディレクターのメアリー・ウォルシュ氏は以下のように語る。

「過去の作品から学びながら、自由に想像力をふくらませ、より良い作品、個性あふれる作品が次々と生み出すクリエーターの芸術性と職人技には、いつも驚かされます。もちろん、『モアナと伝説の海』もそう。特にコンセプトアートが素晴らしいわ。水の表現に関して言えば、1940年に公開された『ピノキオ』からの技術的な進歩を見て取れるはず。海中のシーンや、クジラのモンストロが襲ってくるときの渦巻く波など、『ピノキオ』の臨場感のある水の描写は、現代にも受け継がれているのです。個人的にはモアナが幼い頃に、海の水が分かれて、キャラクターとしてモアナと優しく触れ合うシーンが大好きです。とてもかわいらしいシーンだし、母親として、水とモアナのつながりに共感できました」

アニメーション・リサーチ・ライブラリーに20年以上在籍し、現在はリサーチマネージャーを務めるフォックス・カーニー氏は、クリエーターを刺激し、創作上の後押しを惜しまないARLの役割について次のようにコメントを寄せている。

「映画製作の現場ではデジタル化が進んでいますが、価値あるアートワークを保護、保管していく私たちの姿勢は今も変わりません。保存できるものは、すべて保存する。これが大前提です。最大限の注意を払って取り扱い、これらができるだけ長く保たれるように気を配っています。手袋をはめ、へらを使って、アートワークが確実に最善の状態で収納されているようにしています。かつてARLは“ディズニーの秘密兵器”であり、オープンな存在ではありませんでしたが、現在はクリエーターの要望に最大限応じるようチャレンジしています。そのために、特定の資料をより見つけやすいようオーガナイズするのも私たちの役割です。長年、培った努力と芸術の結集を収集し、保存し、公開する……。こうした仕事が作品作りの支えになっているという事実は、私にとっても光栄なことです」

過去に学ぶ現代のクリエーターたちが、未来につなぐアニメーションを作り続ける。そんな作り手とARLの連携こそが、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを輝かせているのだ。最新作『モアナと伝説の海』もそのひとつ。

『モアナと伝説の海』
デジタル配信中
発売中

最終更新:7/13(木) 17:00
ぴあ映画生活