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「過保護のカホコ」、コメディの中に毒? 高畑充希親子にモヤモヤ……

7/13(木) 17:39配信

トレンドニュース(GYAO)

女優・高畑充希の主演ドラマ「過保護のカホコ」が7月12日、日本テレビ系にて放送スタートした。「家政婦のミタ」「○○妻」「偽装の夫婦」で知られる遊川和彦氏が脚本を手掛けた同ドラマは、コミカルな演出の中にも社会風刺と毒が効いた作品に仕上がっている。

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根本加穂子(高畑充希)は、母・泉(黒木瞳)による異常な過保護環境で育てられたため、服を自分で決められない、駅まで歩いたことがない、大学4年生にもなって自分を名前で呼ぶ。しかし、大学で出会った麦野初(竹内涼真)に影響され、社会というものを少しずつ知っていく――。

社会の一端をときにコミカルに、ときに毒を持って風刺するのが、脚本家・遊川和彦氏の手腕だ。何もできない大人になってしまったカホコ、子離れできずに子供の成長を妨げてしまっている泉。初めはこの2人を笑って見ていたはずが、「案外自分も当てはまっているのでは?」と不安になった視聴者は少なくないはずだ。

また、根本家のおかしな部分に心の中でツッコミを入れるなど、家族で唯一冷静に見える父・正高(時任三郎)も、結局はカホコを甘やかしているのがポイント。泉の強い物言いに流されて、彼女による過保護育児を助長してしまっている。正高は、現代における父親の家庭内での弱さを表現していると言えるだろう。

しかし、このドラマは過保護=悪だけでは終わらない。カホコに自立を勧めるはずの麦野が、最後はカホコのピュアさに心を動かされ、自分を見つめ直す。過保護の悪い部分を描いた上で、良い面もしっかりと示す。それが視聴者にまた教育というものの難しさを考えさせる。

過保護の良し悪し。カホコの成長。泉の子離れ。カホコに影響を受ける麦野。これからどう展開していくのか、「過保護のカホコ」のこの先に注目したい。

(文/沢野奈津夫@HEW)

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