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ロス・ブラウン、F1新規制の導入前にゲーマーたちのコミュニティで事前テストすることを検討中か

7/13(木) 18:50配信

motorsport.com 日本版

 F1のモータースポーツ・マネージングディレクターのロス・ブラウンは、今後の方向性について検討するF1の首脳たちが、現在もっとも注目している事項のひとつが、レースをより良くすることであると明らかにした。

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 また彼は、レースを悪化させるようなエアロコンセプトや競技規則を導入しないために、“事前テスト“を行うという手順を踏むべきだと主張している。

 現在レースゲームには、ドライビングシミュレータの『rFpro』やテレビゲームの『rFactor』にあるような、一部のモータースポーツシミュレータの基礎となるシステムが使用されている。ブラウンは現実のレースで導入する前に、そういったレースゲームがあり、数名のトップゲーマーがいるコミュニティで新しいアイデアを試すという構想を提案している。

 水曜日のロンドンで行われたF1ライブイベントにて、ブラウンは次のように語った。

「将来に向けてレースを改善していくために、我々はプロゲーマーが集う大きなコミュニティに着目している。そこで様々な環境を創造することで、実際のレースを変化させていけると考えているのだ」

「つまり、そこで新しいアイデアを試し、レースが改善されたかどうかを検証する」

「もし実際のレースでマシンの空力特性を変更する際は、まずeRacingコミュニティで取り入れる。そうすればそこでの経験値が実際のレースに役立つのではないだろうか」

「現在のレースゲームのシステムは、実際のチームが使用するシミュレータからさほど離れていない。多くのF1チームは、ゲーム業界から生成されたソフトウェアを用いて、ドライブシミュレーションを行なっている。我々はそこから、アイデアの実行可能な範囲を探っている」

 ブラウンは自身のチームが取り組んでいる作業の中に、ファンがどのようなタイプのレースを好むのか徹底的にリサーチする事項があることを明らかにした。

「現在調査しているのは、何があれば良いレースや素晴らしいレースとして認識されるのかということだ」

「それはオーバーテイクだけではない。追い越しがなくとも素晴らしいレースを展開することは可能だ」

「もしレースの一部始終で、2台のクルマが常に争いあっているのであれば、オーバーテイクがなくとも、素晴らしいレースになるはずだ。よってクルマ同士が接近することこそが、素晴らしいレースを作る中で重要な要素になると言えるだろう」

「我々はF1にある全ての情報を掘り起こして、素晴らしいレースの定義、トラックアクションの中で最も重要なもの、素晴らしいレースを継続させるメソッドを明らかにし始めている」

ライブゲーム

 またブラウンは、F1がファンもグランプリに参加することができる”バーチャルF1ゲーム”計画を熱心に取り組んでいると示唆している。

「我々が真剣に構想しているのは、eレーシングが実際のレースにも関与できるものだ」

「ライブイベントを開催したり、ファンが自らのマシンでレースに参加できる環境を検討している」

「例えば、セーフティカーが出動した際、その環境もそれに反応しなければならない。その計画が秘めているポテンシャルはかなり大きい」