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「万力で挟まれたような激痛に思わず大声が」ヒアリに刺された県議会議員が証言 経済への被害も懸念

7/13(木) 17:52配信

AbemaTIMES

■「痒みや熱さは火傷のようで、まさに火を連想させた」

 強い毒を持つヒアリの確認が国内で相次いでいる。ヒアリは南米原産で、現在ではアメリカやオーストラリア、アジア諸国などに生息する小型のアリだ。漢字では「火の蟻」と表され、刺されると火傷の様な激しい痛みが生じるという。また毒性が強く、アレルギー反応により死に至ることもある、まさに「害虫界の黒船」だ。

 AbemaTV『AbemaPrime』では、実際に刺された当事者にその恐ろしさを聞いた。

 「見た目も日本のアリと違って大きい。思わず大声が出ました。そのくらい痛い。全力で払った」と話すのは、2008年、南米のアマゾンで日本人の営んでいる農園を視察していた時にヒアリに刺された諸井真英・埼玉県議会議員。

 足にたかっている蟻を日本にいる時と同じ感覚で放っておいたところ、突然小さな万力で挟まれたような激痛が走ったという。幸い、アナフィラキシーショックは起きなかったものの、痛みは長時間続き、腫れが起こってきたという。現地では毒を絞り出して、水でよく洗うというが、その時はどうして良いか分からなかったという。

 イラストレーターの玉利ようこ氏は、留学先の米テキサス州の芝生でヒアリの巣を見つけ、物珍しさについ近づいてしまい刺されたのだという。怖さは教えられていたものの、それほど警戒はしていなかったそうだ。刺された時の痛みは10年以上経っても覚えているといい、「痒みや熱さは火傷のようで、まさに火を連想させた」と話す。「日常的にヒアリがいて、“危ないよ。痛いよ“と周りの人から聞いてはいたが、アリ塚が珍しくて。触るとワッと出てくる。その様子を見たくてやってしまった…」と振り返った。

■「刺されたらすぐに死んじゃうというようなことはない」と専門家

 ネット上には写真を送るとヒアリかどうかを判定してくれる「ヒアリ警察」というツイッターアカウントもできている。

ヒアリの生態に詳しく、海外の調査中に60回以上刺された九州大学の村上貴弘・准教授は「台湾、フロリダ、テキサス、メキシコ、カナダ、アルゼンチンで刺された。大体大丈夫だったが、台湾で刺された時だけ、軽いアナフィラキシーショックが出た。手の震えと動悸と吐き気、視野がおかしくなってピントが合わなくなった。2時間くらい横になって安静していた」と話す。

 その一方、「ヒアリの致死率は0.001%と非常に低い。皆さんが心配しているように刺されたらすぐに死んじゃうというようなことはない。あまりそちらに目がいってしまうことは困る」と指摘、マスコミは少し騒ぎ過ぎな面があると警鐘を鳴らす。

  村上准教授によると日本にヒアリの天敵になる生物はおらず、人間が駆除するしかないといい、見つけた場合は環境省や地元自治体に速やかに連絡するよう呼びかけた。

 「自分で何とかしようとすると刺されたり、巣を分散させたりする可能性もあるので、できれば専門の人に任せた方がいい。捕獲も危ないので、あやしいアリがいて、どう見ても動きがおかしいという場合は通報を。刺された場合はポイズンリムーバーがあれば毒を抜いて洗うのが一番いい。その後は安静にして様子をみる。怖いのはアナフィラキシーショック。呼吸困難や手が震えるという症状が出たら、すぐに病院へ」(村上准教授)。

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最終更新:7/13(木) 17:52
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