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大楠17年ぶり1勝 高校野球神奈川大会第3日

7/13(木) 6:34配信

カナロコ by 神奈川新聞

 第99回全国高校野球選手権神奈川大会第3日は12日、小田原球場など10会場で1回戦20試合を行い、大楠が17年ぶりの勝利を挙げたほか、桜丘が強豪の藤嶺藤沢を破り、2回戦へ進んだ。

【大楠12-7大和東】大和東 主将松本、恩返しの満塁弾

 大楠は2点を追う八回に打線が6短長打を集中させ逆転、九回にも6点を駄目押しし、12-7で大和東に勝った。桜丘は四回に打者11人で7点を先行し、追いすがる藤嶺藤沢を8-5で振り切った。

 平塚湘風は右腕諏訪偉折(3年)が三塁を踏ませずに大和西を完封し、4-0で快勝。伊志田の左腕北村幸大(3年)も14三振で被安打3と好投し、旭から5-0の完封勝利を挙げた。

 第4日は横須賀スタジアムなどで1回戦20試合を行う。


◆大楠 我慢の先 歓喜あり
 17年ぶりとなる1勝に、大楠ナインは喜びを爆発させなかった。「今年は勝てると思っていたし」。主将加藤には自信があった。

 同点の五回、満塁弾を浴びた。山崎滋彦監督(40)は思った。「今までならあそこから崩れてコールド負けだったな」。今年は違った。

 エース嶋貫はすぐに切り替え、打線も粘った。八回、4番加藤の左前打から6短長打で3点を奪い逆転した。

 ずっと勝てなかった。2007年には0-53という、神奈川大会のワースト記録も作った。「途中で諦めちゃう。人数が足りなくなり、また勝てない」。指揮官は歴史を変えるには、何より夏の1勝だと思っていた。

 このチームの変化を主将はこう語る。「チームが倒れそうなときに自分や嶋貫を中心に踏ん張れた」。報われないかもしれない努力や我慢の先に歓喜があった。

 指揮官も言葉を重ねる。「部員不足で出られなかったこともあった。毎年、野球が好きな子たちが頑張って、歴史をつなげてくれたおかげ」

 17年ぶりの勝利は、ちょうど17安打でもぎとった。誰かの1本ずつが、つながった結果だ。

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