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和田正人、『カーズ』最新作に“駅伝選手”だった自分を重ねる「切ないくらい共感できた」

7/13(木) 11:00配信

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 天才レーサー、ライトニング・マックィーンの栄光と挫折をスリリングなレースシーン満載で描くディズニー/ピクサーの最新作『カーズ/クロスロード』。いち早く本作を鑑賞した俳優の和田正人は、“人生の岐路”に立たされた主人公マックィーンの姿に、駅伝選手として活躍していた大学時代の自分を重ね合わせながら、「切ないほど共感した」としみじみ語る。まさに運命の出会い、本作は自身の過去を振り返り、これからの生き方を模索する、人生のバイブルとなったようだ。

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 全米初登場No.1の大ヒットスタートを切った本作は、“ベテラン”レーサーになったマックィーンを中心に、表情豊かなクルマたちの“人間味あふれる”ドラマを描く『カーズ』シリーズの最新作。最新テクノロジーを追求した若きレーサー、ストームに圧倒され、大クラッシュを起こしてしまったマックィーンが、レーサーとしての夢の続きか、それとも新たな人生か、“人生の岐路”で苦悩し、仲間とともに成長する姿を活写する。

 今回が『カーズ』初鑑賞だという和田は、「あえて過去作を観ずに本作を鑑賞しましたが、回想シーンなどを上手く織り交ぜて描いているので、本作だけでもわかりやすく、心に熱いものが伝わってきました」と絶賛。とくにレーサーとして岐路に立たされ苦悩するマックィーンの姿に、「駅伝選手だった頃の自分と重なりました」と感慨深い表情を見せる。

 「例えば、ストームと競り合ってマックィーンが大クラッシュするシーンがありますが、事故に至るまでの行動や心情が切ないくらいに理解できて、共感できました」と語る和田。「抜かれる、まずい、焦る、無理をする…そしてメンタルとフィジカルのバランスが崩れた時、アスリートはかなりの確率で大怪我をする。その一連の流れがとてもリアルに描かれていたと思います」と感心する。

 「僕も大学1年と3年の時に怪我で箱根駅伝に出られないことがありました。1年の時は、“出場したい!”という気持ちが前のめりに出過ぎてしまい、3年の時はエースとしての“プレッシャー”を一人で背負い込んでしまい、練習しすぎて箱根駅伝の直前に怪我をしてしまいました。(箱根駅伝の)メンバーから漏れた時は、膝から崩れ落ちて大泣きしました」と述懐。ただ、その挫折によって、家族や恩師、友人など応援してくれる“周囲の力”や、焦らず、前向きに“楽しみながら走る”ことに気付けたのだという。


 「マックィーンもレーサーとして挫折を味わって“人生の岐路”に立たされますが、形は違っても“人生の岐路”は誰にでもやってくる」と言葉を噛みしめる和田。所属していた実業団が廃部になり、その悔しさから“死ぬまでプレイヤーとして走り続けたい”という思いが募り俳優を目指すことになったそうだが、そこには“岐路”に何度も直面した学びが生きているようだ。

 「これは僕の考え方ですが、時に“諦めること”も大事かな、と思っています。人生は有限、“本当にそれだけなの?他に選択肢はないの?”と、1度、今の夢をあきらめて、視野を広げてみる。別のものを狙いにいくと、意外と成果が出て、気付いたら、以前の夢が形を変えて実現していたりする」と持論を述べる。

 見応えのある壮絶なレースシーンでは、「ドリフト走行を3回決めて、彼女にプロポーズした“走り屋”の友人を思い出した」と嬉しそうに語る和田。「レースシーンは凄いリアルでカーアクションだけでもワクワクするし、人間ドラマも感動する。ハラハラドキドキもする。自分自身の人生とも向き合うことができる映画。マックィーンだけじゃなくて、愛くるしいメーターとか、ちょっと笑えるキャラクターもピクサーらしい」と太鼓判を押す。

 「人生の岐路に立ったり、夢に挫折したり、生きがいを見失ったり、誰の人生にもドラマがあるので、必ずリンクする部分があるはず。この映画には、人生が再び輝く手掛かりがたくさんあると思います」。アスリートから俳優へ。和田正人が駆け抜ける姿をこれからも見続けたい。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『カーズ/クロスロード』は7月15日(土)より全国公開。

最終更新:7/13(木) 11:00
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