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「御便殿」41年ぶり修復 七尾・和倉、青林寺に移築後初

7/13(木) 1:34配信

北國新聞社

 七尾市和倉町の曹洞宗(そうとうしゅう)青(せい)林寺(りんじ)に立つ皇族の休憩施設「御便殿(ごべんでん)」の修復が11日、完了した。和倉の御便殿は1909(明治42)年に皇太子だった大正天皇が利用した。修繕は和倉温泉合資会社が、御便殿が同寺に移築された76(昭和51)年以来41年ぶりに行い、屋根や壁などの美しさを取り戻した建物で和倉の歴史を伝える。

 御便殿は、和倉温泉合資会社の前身である和倉鉱泉営業組合が、白崎山中腹に建設した。鹿島郡史などには当時皇太子だった大正天皇が休息の場として使った記録が残る。

 御便殿は、青林寺に移るまで会議場などに利用されていた。白崎山で旅館の増築があったため、76年に本殿を青林寺に移設した。

 御便殿が青林寺に移ってからは、一般客が見学できるように開放し、濱田晃(こう)瑞(ずい)住職(73)らが寺や御便殿の歴史を説明し、寺の裏にある和みの丘公園と合わせて楽しむ和倉温泉の湯客らが御便殿を訪れている。

 青林寺は、御便殿のタタミや障子を張り替えるなど管理をしていた。築100年以上の建物で老朽化が進み、雨漏りや屋根などのたわみが目立つようになっていたため、合資会社が創立90周年記念事業として昨年4月から屋根瓦のふき替えや壁の塗り替えなどを行った。

 濱田住職は「きれいになった建物で和倉に来た多くの人を迎え、貴重な建物が、後世に残るよう管理していきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/13(木) 1:34
北國新聞社