ここから本文です

日本海スルメイカ漁 外国船の違法操業横行

7/13(木) 11:43配信

Web東奥

 日本海中央部の漁場「大和堆(やまとたい)」で昨年秋、国籍不明の外国船が相次いで日本の排他的経済水域(EEZ)に入りスルメイカ漁を違法操業した問題で、今年も北朝鮮などの外国船とみられる船の違法操業が横行し、日本漁船が危険回避のため現場を離れざるを得なくなっていたことが12日、現場で操業した青森県八戸市のイカ釣り漁業者や水産庁への取材で分かった。漁業者は「このままでは安全に操業できないし、漁獲量も減ってしまう」として、国に取り締まり強化を求めている。
 大和堆は秋田県の男鹿半島から約400キロ西方にあり、水深が急激に浅くなる海底地形でスルメイカの好漁場として知られる。
 6月1日から約1カ月間、同海域で操業した八戸港所属の中型イカ釣り船「第88八幡丸」(170トン)の大道光司漁労長(62)によると、操業初日には既に多くの外国船とみられる船がいたという。
 船は10トン以下の古い小型木造船で、網でスルメイカを漁獲しているとみられる。レーダーに映りにくく衝突の危険がある上、スクリューに網が絡まる恐れもあるため日本船は近づけないという。第88八幡丸は他の船とともに同海域から退避せざるを得ず、7月から北海道沖の「武蔵堆」で操業後、11日に八戸港に帰港した。
 大道漁労長は「現場には水産庁の船もいたが、有効な対策はできていなかった。スルメイカが取れない中、大和堆を外国船に乗っ取られたら商売あがったりだ。国は毅然(きぜん)と取り締まってほしい」と強く要望した。
 水産庁は、北朝鮮などの外国船とみて現場に複数の取締船を派遣。拡声器により朝鮮語で領海を出るよう呼び掛けているが、隻数が多く対応が追いつかない状況という。同庁資源管理部管理課指導監督室の担当者は「日本漁船の安全操業を確保するため、今後も継続して取り締まっていく」としている。
 海上保安庁も巡視船を派遣して外国船を取り締まっている。広報担当者は「取り締まりの詳細は明らかにできないが、関係省庁と連携して対処している」と述べた。

東奥日報社

最終更新:7/13(木) 11:49
Web東奥