ここから本文です

南極大陸から1兆トンの氷山が分離-面積はデラウェア州に匹敵

7/13(木) 14:31配信

Bloomberg

北米の五大湖の一つ、エリー湖の2倍の水量を擁する氷山が南極大陸から分離した。世界最大のこの氷の塊の重さは1兆トンに上り、表面の面積はデラウェア州に匹敵する。

恐ろしく聞こえるかもしれないが、それほど怖いことではない。氷の塊は常に漂っていたし、新たに自由に漂う氷が現れただけだ。ウェッデル海に浮かぶ棚氷「ラーセンC」から分離した。科学者らはこの地域でさらに氷の塊が分離する兆候があるかどうか調査を続ける予定だ。

棚氷は既に海上で漂っているため、棚氷から分離した氷の塊が海面に影響を及ぼすことはない。海面は年に約3.4ミリメートルのペースで上昇している。人為的な気温上昇により、海洋は直接的にも間接的にも膨張している。温度の高い水は同量の冷たい水よりも体積が増え、膨張につながる。新たな氷の塊は解けて水になり、やがて時間をかけて温まるものの、世界の海洋の全体的な温度上昇の大きな要因にはならない見通しだ。より懸念されるのは、棚氷のように海洋の一部ではなかった氷床や氷河が解けて海に流れ出すことだ。

英スウォンジー大学の氷河学者、マーティン・オリアリー氏は資料で「これは自然事象であり、われわれは人為的気候変動との関連は認識していないが、今回の事象のために棚氷は非常に不安定な状況にある。これは、棚氷から分離した氷山としては史上最大だ」と述べた。

原題:Don’t Blame Climate Change for the Largest Iceberg Ever(抜粋)

Eric Roston

最終更新:7/13(木) 14:31
Bloomberg