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稀勢3敗…左足首負傷で病院直行、2場所連続休場も/名古屋場所

7/14(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 大相撲名古屋場所5日目(13日、愛知県体育館、観衆=7580)休場明けの横綱稀勢の里(31)が、平幕勢(30)の小手投げに敗れた際に左足首を痛め、打ち出し後に病院へ直行した。診察の結果、骨には異常はなかったものの患部に腫れがみられるという。6日目の出場可否は14日朝に判断する。これまで負け知らずの15連勝中だった相手に初めて黒星を喫し、序盤で2勝3敗。厳しい状況に追い込まれ、2場所連続休場の危機に直面する。全勝は白鵬(32)と平幕碧山(31)の2人。

 立ち上がろうとする瞬間から、異変が起きた。土俵下へ落下した稀勢の里が、左目をつぶって表情をゆがめる。土俵へ戻ったときの表情は平静を装ったが、観客の視界から消えた花道奥では、立ち止まって左足を引きずり始めた。

 緊急事態だ。横綱が風呂へ入っている間、付け人がまげを結う東の支度部屋へ戻ってきた。いつもは正位の白鵬のすぐ横に置く明け荷の場所で結い直すが、床山らが支度部屋の出入り口まで移動。20メートル弱の距離だが、稀勢の里の歩行を少しでも短くさせようとする、緊迫の配慮がなされたのだ。

 会場をあとにした横綱は、病院へ向かい診察を受けた。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は愛知・長久手市の田子ノ浦部屋宿舎で6日目の出場について横綱と話し合い、「左足首を痛めた。あした(14日朝)まで様子をみて。本人は出たいと思っているだろうが、様子をみる。見た目には(腫れが)多少あるが、骨には異常はない」と説明した。いつ痛めたかは不明、という。

 これまで負け知らずの15連勝中だった勢に初めて負けた。立ち合ってすぐに得意の左を差し、右から引っ張り込んだ。上手を取らず、腰高で寄って出た土俵際。勢に右から強く小手に振られた。左上腕部、左大胸筋に負傷を抱える横綱は、この小手投げにあらがえず、そのまま投げられて土俵下へ。八角理事長(元横綱北勝海)は「(右腕の)抱え込みが甘い。ちゃんと胸を合わせないと…。(小手投げには)回り込まれないよう、足を送らなきゃ」。相撲が荒く、雑になっていることを指摘する。

 一度も口を開くことなく支度部屋をあとにした横綱だったが、会場を出る段差で左足がつまずく場面もあった。5月の夏場所を途中休場。左上半身をつかった納得のいく「型」がつくれていない現状のなかで、左足のアクシデント。弱り目にたたり目。あすへの光は、みえてこない。

 序盤を終えて黒星先行で、2場所連続休場の危機に直面する。暗転した横綱3場所目。風雲急を告げる。