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「内モンゴルはどこ?」 中国の国籍と民族のアイデンティティーは違う

7/22(土) 9:50配信

THE PAGE

 日本の3倍という広大な面積を占める内モンゴル自治区。その北に面したモンゴル国は独立国家ですが、同じモンゴル民族の内モンゴル自治区は中国の統治下にあります。近年は目覚ましい経済発展の様子が知られる一方で、遊牧民としての生活や独自の文化、風土がどんどん失われてきているといいます。

【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮るーアラタンホヤガ第1回

 その内モンゴル自治区出身で日本在住の写真家、アラタンホヤガさんはそうした故郷の姿を記録しようとシャッターを切り続けています。内モンゴルはどんなところで、どんな変化が起こっているのか。

 アラタンホヤガさんの写真と文章で紹介していきます。

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 2001年に来日し、気づいたらすでに16年経った。

 私は、内モンゴル高原の中部に位置するシリンゴル盟のシローンフフというところに育った。草原というより、砂漠地帯で緑豊かなオアシスがたくさんあるところである。



 来日し、日本語をはじめ、いろいろな勉強に毎日が忙しかった。大学院を無事に終了後、会社に勤め、日本語を生かし、貿易関係の仕事をした。

 ちょうど、そのころ、何年前から内モンゴルでは遊牧が完全にできなくなり、いろいろな社会問題が起きていた。子供の時代に当たり前だったことが気づいたら、すでになくなっていた。

 ある日、日本人写真家が長年、モンゴル国を取材し、彼らの何気ない日常生活や文化などを写真に記録した一冊の写真集に出会った。その写真集を見て、感動し、動揺もした。

 まさしく私もこれをやるべきだと思った。


 それから会社を辞めて上京し、写真学校に入り、内モンゴルへの取材を続けてきた。私は“外部の人間”として、再度、自分たちのコミュニティを観察し、それを記録し、もっと多くの方々にそこに起きている事実を伝え、もっと多くの方々に内モンゴルの遊牧民のことを知っていただければ、写真家として、幸せだ。

 「内モンゴルはどこにあるの」。

 実は、内モンゴルのことを日本人に説明するのは結構難しいことである。

 日本にきた最初の頃、「内モンゴル出身」というと、すぐに朝青龍や白鵬の話が出てきた。「違う、それはモンゴル国の方だ」と答えると、今度は「そうか、中国人だね」と言われる。

 一応国籍上は中国であることは間違いない。しかし、アイデンティティーとしては異なる。日本でいう中国人は漢民族である。実際、中国には漢民族以外にもモンゴル族、チベット族、ウィグル族などたくさんの民族共存している。農耕民族や遊牧民族や狩猟民族など多様なアイデンティティーを持つ56以上の民族が共存している。(つづく)

※この記事はTHE PAGEの写真家・アラタンホヤガさんの「【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮るーアラタンホヤガ第1回」の一部を抜粋しました。

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アラタンホヤガ(ALATENGHUYIGA)
1977年 内モンゴル生まれ
2001年 来日
2013年 日本写真芸術専門学校卒業
国内では『草原に生きるー内モンゴル・遊牧民の今日』、『遊牧民の肖像』と題した個展や写真雑誌で活動。中国少数民族写真家受賞作品展など中国でも作品を発表している。
主な受賞:2013年度三木淳賞奨励賞、同フォトプレミオ入賞、2015年第1回中国少数民族写真家賞入賞、2017年第2回中国少数民族写真家賞入賞など。

最終更新:7/27(木) 6:08
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