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事前準備も忘れずに=夏休みのボランティア―九州豪雨

7/14(金) 4:46配信

時事通信

 夏休みシーズンを前に、豪雨に見舞われた福岡県朝倉市や大分県日田市では、被災者の生活を支援する存在として、ボランティアへの期待が高まっている。

 一方、事前準備や予備知識に欠けたまま現地に入れば、善意がかえってすれ違いを生む恐れもあり、注意が必要だ。

 東日本大震災が発生した2011年3月11日から同月中に、災害ボランティアセンターを通じて延べ3万人以上を受け入れた宮城県。県社会福祉協議会の担当者は「ニーズは日々変化する。勝手に判断せず、現地の行政ホームページ(HP)で募集状況を確認して」と訴える。

 食事や宿泊地の自前確保は必須。もし環境が整わない場合には「行かない選択も考えてほしい」と話す。「支援したいという思いはありがたいが、気持ちだけで行くのは危険」と注意を促した。

 HPに「災害ボランティア基本のキ」を掲載するNPO法人レスキューストックヤード。事務局長の浜田ゆうさん(51)によると、泥を撤去する際の作業服は長靴にマスク姿で熱がこもりやすく、熱中症への対策が必要になる。万が一に備えたボランティア活動保険は活動の必須条件で、出発地の社会福祉協議会で忘れず加入したい。

 被災者への心遣いも求められる。熊本県社会福祉協議会が発行し、熊本地震でも使われたガイドブックには「被災家屋前で記念撮影はしない」「汚れていても家財道具は思い出の品。ごみと呼ばないで」などと記されている。同会ボランティアセンターの桂誠一所長(50)は「ニーズに合わせ、被災者に寄り添ってほしい」と話す。

 「現場で求められるのは力仕事だけではない」と浜田さん。「被災者を休ませてあげたり、一緒にお茶を飲み話をしたりすることからやってみて」と参加を呼び掛けた。 

最終更新:7/14(金) 10:55
時事通信