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<県立名古屋西高>同窓会費1700万円 元副会長が着服

7/14(金) 7:00配信

毎日新聞

 創立100年を超える愛知県立名古屋西高校(名古屋市西区)の同窓会「名西会」で、会計業務を担っていた元副会長の男性(66)が会の資金約1700万円を着服していたことが、名西会関係者への取材で分かった。元副会長は名西会側に着服を認めているといい、会幹部が詳しい経緯を調べている。

 資金には在校生から集めた入会金も含まれており、名西会は在校生らに謝罪した。愛知県警に被害を相談しており、外部有識者を交えての詳細な調査も検討している。

 名西会は毎年、入会金として卒業前の3年生から任意で1人5000円、計約200万円を集めている。このほか卒業生の寄付や学校購買部での売り上げが資金になっている。これらは、同窓会の会合開催費や教室の冷房設置費、部活動の支援などに使われている。

 関係者によると、2011年6月、冷房設置費用の支払いが遅れたことなどから、前会長の男性(60)が元副会長に事情を聴いたところ、着服が発覚したという。元副会長は当時、会計業務を1人で担い、07年以前から会の預金通帳を管理していた。口座には毎年の会計で繰り越されてきた資金が計約1700万円あったが、全額がなくなっていた。

 元副会長は口座の名義を自分に変えており、会社経営で抱えた借金の返済などに充てたとみられる。名西会と今年3月、月5万円ずつ返済する内容の公正証書を交わしたものの、全額弁済のめどはたっていない。

 現会長の男性(65)は今年2月、在校生と保護者に事態を説明して謝罪した。今後、会計業務を2人で行い、監査体制を強化すると表明したという。

 現会長は毎日新聞の取材に「元副会長とは長い付き合いで、こんなことをする人とは思わなかった。年末まで詳細な経緯を調べる」と話した。名古屋西高校の教頭は「非常に驚いた。残念という言葉に尽きる」と語った。

 名古屋西高校は1915(大正4)年、愛知県第二高等女学校として開校した。戦後の学制改革に伴い48年に共学化して現校名に変更した。2015年に創立100年を迎えている。同窓会員は約2万人。【横田伸治】

最終更新:7/14(金) 7:00
毎日新聞