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国内“第3のプラットフォーム”向けITサービス市場、2021年には約2兆円規模に~IDC Japan調査

7/14(金) 6:00配信

Impress Watch

 IDC Japan株式会社は13日、クラウドサービス、ビッグデータを含むビジネスアナリティクス、エンタープライズモビリティ、ソーシャルビジネスの4分野からなる“第3のプラットフォーム”向けITサービスについて、国内市場予測を発表した。

 2016年の同市場の規模は、重複を含む4分野における単純積み上げ総額で9403億円に達したと推計。2016年~2021年の年間平均成長率は28.3%で、2021年には3兆2679億円に達すると予測している。

 4分野のうち、特に大幅な成長が見込まれるのがクラウド向けITサービス市場で、基幹系システムやERPなどの既存業務システムからの移行型プライベートクラウド案件や、グローバル大手のパブリッククラウドサービスの再販と合わせて導入支援やマネージドサービスを提供する事業者が増加。2016年の支出額は前年比47.3%増の3549億円、2016年~2021年の年間平均成長率は41.1%で、2021年には1兆9826億円に達すると予測している。

 ビジネスアナリティクス向けITサービス市場は、2016年~2021年に年間平均成長率14.2%で拡大。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)における新たな価値創出の中核となるのがアナリティクスとなり、DXに関わるビジネスアナリティクス向けITサービス需要の拡大が牽引し、同期間の後半にかけて成長率が上昇していくと分析している。

 エンタープライズモビリティ向けITサービス市場は、2016年~2021年に年間平均成長率22.9%で拡大。「働き方改革」に関わる需要や、DXに向けビジネスと密接に結び付くアプリケーション領域のサービスの拡大が牽引するとしている。

 ソーシャルビジネス向けITサービス市場も、規模は小さいものの、デジタルマーケティングや顧客エンゲージメントの強化に向けた投資が進むことから、2016年~2021年に年間平均成長率30.9%と高い水準で成長すると予測してえる。

 IDC Japan ITサービス シニアマーケットアナリストの植村卓弥氏は、「ITサービスベンダーは、第3のプラットフォームやイノベーションアクセラレーターを個別に展開する従来の体制から、各技術要素を組み合わせて顧客のDXを支援する体制を整備しつつあるが、第2のプラットフォームに最適化された現状からの変革は容易ではない。しかし、評価制度や人材育成を含めたこうした仕組みづくりは、DX支援サービスとしての第3のプラットフォーム向けITサービス市場において成長を遂げるために重要な第一歩となる」と述べています。

クラウド Watch,三柳 英樹

最終更新:7/14(金) 6:00
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