ここから本文です

テナガエビを京都・大江の特産に 住民と海洋高連携

7/14(金) 11:05配信

京都新聞

 京都府福知山市大江町の住民らが、由良川で捕れる高級食材テナガエビの養殖に向けた研究を始める。養殖に成功した宮津市の海洋高校と連携して行う計画で、13日に研究プロジェクトの初会合を同町河守の大江支所で開いた。度重なる由良川の水害に見舞われてきた住民は「川の恵みを大江の特産品として売り出したい」と意気込んでいる。
 由良川のテナガエビは体長最大20センチで、中流部から下流部に生息している。下流部の大江町では「カワエビ」と呼ばれ、5~7月にかご状の漁具で捕れ、家庭や料理店で素揚げにして味わう。
 堤防整備が進む中、過疎高齢化が進む地域を活性化させようと、住民団体「大江まちづくり住民協議会」が、高値で取引されるテナガエビに着目。漁獲量は川の水量や濁りで左右されるため、安定供給できる養殖に向け、海洋高に協力を求めた。
 海洋高では、部活動「マリンバイオ部」が2014年からテナガエビの養殖実験を屋内の水槽で開始。16年に人工ふ化させて育てたエビが産卵し、その卵がふ化をする完全養殖に成功したという。
 研究プロジェクトには地元漁師や商工観光業者らも参加。初会合では、メンバーら12人が養殖実験の場所や開始時期について検討した。
 同協議会の新宮七郎会長(67)は「大江のテナガエビを食べられる機会を増やし、広く発信したい。将来的には土産物として販売してもいい」と語り、海洋高の矢野誓作校長(58)は「生徒も参加して府北部の水産や観光の活性化に貢献できたら」と話した。

最終更新:7/14(金) 11:05
京都新聞