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NY市場サマリー(13日)

7/14(金) 6:41配信

ロイター

[13日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが小幅高。朝方発表された強い内容の米経済指標がドルの支援材料となったが、上値が重い展開だった。

米労働省が発表した週間失業保険申請件数は1カ月ぶりに減少して労働市場の底堅さを示し、6月卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇と市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は12日の下院証言で、米経済は利上げと資産縮小開始を始められるほど健全だと発言。ただ、低調な物価のために利上げ余地が限られるかもしれないとの見方も示した。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リーエン氏は「イエレン氏は米経済改善の認識を表明してドル強気派にある程度希望をもたらしたが、結局のところ投資家は今後のデータがどうなるかまだ疑っている。だからドルの上値を追う動きがほとんど見られなかった」と指摘した。

リーエン氏によると、投資家の注目は14日に発表される6月の米小売売上高と消費者物価指数に集まっている。

前日大幅に値下がりしたユーロは落ち着きを維持。みずほのFXストラテジスト、サイリーン・ハラジリ氏は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が8月の米ジャクソンホール会議で講演する可能性があるとの報道に言及し、「ECBが、金融緩和縮小開始や場合によっては債券買い入れプログラムの打ち切りを示唆し始めるのではないかとの思惑が出ている。それがユーロを支えたと思う」と話した。

<債券> 米金融・債券市場で国債利回りが上昇した。利回りはこれまで3日連続で低下。この日は独連邦債利回りが上昇したことのほか、米経済指標が堅調だったことなどが利回り押し上げ要因となった。

この日は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が欧州中央銀行(ECB)が9月の理事会で来年から資産買い入れを段階的に縮小し始める方針を示すと報じたことを受け、独10年債利回りが0.50%を上回る水準を回復。これを受け、米国債利回りも上昇した。

キャンター・フィッツジェラルドの米国債アナリスト、ジャスティン・レデラー氏は「国債価格下落は一部は欧州発の要因によるものだった」としている。

朝方発表の米経済指標が堅調だったことも利回り上昇につながった。8日までの週の新規失業保険申請件数が前週比3000件減の24万7000件と、1カ月ぶりに減少。6月の卸売物価指数は前月比0.1%上昇し、横ばいとの市場予想を上回った。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、上院銀行委員会で証言。前日に下院金融サービス委員会で行った証言で米経済は緩やかな利上げとバランスシート縮小を吸収できるほど十分健全だとの認識を表明したが、この日の証言はこれをほぼ踏襲するものだった。

<株式> 米国株式市場は小幅続伸し、ダウ工業株30種平均が終値で過去最高値を更新した。決算発表を控えた銀行株が買われ、全体を押し上げた。

S&P金融株指数<.SPSY>は0.61%高と、主要11セクターで最も上昇率が大きかった。

14日にはJPモルガン・チェース<JPM.N>、ウェルズ・ファーゴ<WFC.N>、シティグループ<C.N>の金融大手が相次いで四半期業績を発表し、決算発表シーズンが本格化する。

コモンウェルス・ファイナンシャルの最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン氏は「(投資家は)明日(の決算発表)を前に買いを入れようとしている」と述べた。

金融株は好決算への期待感から、過去7営業日にわたり買いを集めている。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、外国為替市場でドルが対ユーロで強含む中、割高感に圧迫されて小幅下落した。

金相場は早朝までは堅調に推移していた。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が前日、下院金融サービス委員会で金融政策に関する半期に一度の議会証言を行い、「今後数年、緩やかな利上げ が適切」との認識を表明。市場では想定していたよりも利上げにやや消極的な発言と受け止められたことから、金利を生まない資産である金に買いが入っていた。

しかし、外国為替市場で未明からドル買い・ユーロ売りが先行し、ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じたことから、相場は早朝に小幅ながらマイナス圏に転落。その後、イエレンFRB議長による2日目の議会証言やブレイ ナードFRB理事らによる講演も行われたが、発言内容に新味がなかったことから、市場はほとんど反応しなかった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり観測が強まる中、4日続伸した。

国際エネルギー機関(IEA)がこの日発表の石油市場月報で、2017年と18年の世界の石油需要が拡大するとの見通しを示したことが好感された。また、中国の17年上半期の原油輸入量が前年同期比で13.8%増加したことも供給過剰懸念を和らげた。 のほか、最近の上昇基調を好感した追随買いも入ったもようだ。

最終更新:7/14(金) 6:41
ロイター