ここから本文です

「駅前で下着」は逮捕で「浜辺でビキニ」がセーフの線引き

7/14(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

〈下着姿で逮捕は厳しくない?〉なんて声もネット上にはある。

 8日昼、JR静岡駅前の広場で突然、服を脱ぎ捨て、ブラジャーとパンティーだけの姿になり、公然わいせつ容疑で県警に現行犯逮捕された自称・静岡県沼津市の無職女(43)の話だ。

 女は落ち着いた様子で「暑かったから脱いだ」と供述したというが、当時の静岡市の気温は29・8度。下着姿になるほど暑いとは思えないし、とても褒められた行為ではないが、警察官が「服を着なさい」と注意すれば済む話とも思える。

〈夏なんて裸同然の格好をしている若いコもいるじゃん〉という同情的なネット住民がいるのも、うなずける。

「その時は女が下着まで脱ぎかねなかったので、逮捕したようです」(捜査事情通)

 公然わいせつは、不特定または多数の人の目に触れる場所でわいせつな行為をする罪。6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金、または拘留か科料に処される。

■ビーチの水着姿は「容認」

 今から8年前の深夜、都心の公園で泥酔しながら全裸になったジャニーズのトップアイドルも公然わいせつで逮捕。公園で性器を露出したらアウトなのは分かるが、なぜ駅前広場で下着姿はアウトで、海辺でビキニ姿はセーフなのか。弁護士の山口宏氏がこう言う。

「公然わいせつは、不特定または多数の人の性的羞恥心を害する行為かどうかが、判断のひとつのポイントになる。ビーチはお互いに水着姿になることを容認している場所であって、性的羞恥心を害する行為とはいえません。“容認”というのもポイントのひとつ。不特定多数が利用する銭湯で全裸になってもセーフなのと同じことです」

 2、3人でも「多数」とみなされるケースもあるなど、公然わいせつの明確な“線引き”は難しいというが、駅前で下着姿を容認している人は、少数派だろう。

 室内だったらセーフというわけではない。居酒屋の閉ざされた個室で、3、4人の仲間内の前で酔って下着姿になるぐらいは許されても、それが10人、20人になると、全員が容認しているとは限らない。

 そもそも不特定の店員や他の客の目に触れ、性的羞恥心を害する可能性がある。警察に通報されたら非常に危うい。酔った勢いでパンツまで脱いだら、もちろんアウト!