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綿貫観音山古墳を常設展示 「群馬県立歴史博物館」15日グランドオープン 

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 ■国重文275点「より充実した内容に」

 約2年にわたり大規模改修工事をしていた県立歴史博物館(高崎市綿貫町)が15日、グランドオープンする。平成23年に同館で国の重要文化財(重文)に水滴が落ちる事案が発生して以降、公開できなかった重文も多数展示に加わり、再スタートを切る。13日の内覧会で関係者は「より充実した内容になった」と胸を張る。

 同館は昭和54年開館。平成23年、温湿度管理が原因で重文の古文書に水滴が落ちたことなどから、26年10月から大規模改修を行った。空調設備を24時間モニタリングできるようにしたほか、展示ケースを密閉性の高いものに変更、壁の内装材も交換するなどしたという。

 23年に重文公開承認施設の取り消しを受けていたため、重文は展示できなかった。工事終了後、昨年7月末から今年3月末までのプレオープンでは一新した施設内で東国文化などをPR。約7万6千人が訪れる大盛況だった。今回、文化庁の許可が下り、改修後初めて国の重文が展示に盛り込まれる。

 目玉は、東アジアとの交流を示す副葬品が多数出土した高崎市の綿貫観音山古墳の常設展示。正座する3人の小柄な女子をかたどった国内唯一の埴輪(はにわ)「三人童女」や、金銅製馬具など国重文275点が展示される。

 そのほか、「博物館の勝負のひとつ」(右島和夫館長)として企画展にも力を入れ、改修前の2倍超の広さになった展示室で、テーマを定め年3、4回開催。秋には、甲(よろい)を着た古墳人が出土した金井東裏遺跡(渋川市)などの研究成果も含め、「海を渡った馬文化」の企画展を行う予定。

 本格的な再開に、右島館長は「群馬を知ってもらうには、良い展示と良い場所を提供すること。たくさんの人に来場してもらいたい」と話した。

 15日午前9時すぎからは、同市立岩鼻小のマーチングバンド演奏と、「ぐんまちゃん」や富岡製糸場の「お富ちゃん」など歴史系のゆるキャラが駆けつけ、記念イベントを行う。同日午前9時半から一般公開。

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞