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「人手、圧倒的に不足」 九州の豪雨災害、静岡の先遣隊が調査

7/14(金) 9:02配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 九州北部の豪雨災害で、清水災害ボランティアネットワーク会員の千代幸嗣さん(35)が12日まで、現地の被害と支援体制の状況を調査した。土砂が軒先まで堆積し、流木の突き刺さった住宅を目の当たりにし、「ボランティアが圧倒的に不足している」と復旧・復興作業の進捗(しんちょく)に危機感を募らせた。

 千代さんは静岡県の災害ボランティア有志と県ボランティア協会、県社会福祉協議会でつくる「しずおか茶の国会議」の先遣隊として11日から2日間、福岡、大分両県の被災地を回った。ボランティアは都市部に近い地域には一定数が入ったが、山あいまでは十分にカバーできていない状況だったという。

 谷筋の集落は山から土砂崩れ、川から洪水の被害を受けた。住宅に入った土砂は水分を多く含んでどろどろ。千代さんは土砂をかき出す作業を手伝い、「既にかび臭いにおいがきつかった。乾いたら、さらに作業が大変になる」と懸念した。

 避難所の運営支援には、行政もボランティアも手がほとんど回らず、避難者の人数さえ未把握な場所もあった。一方、福岡県添田町ではボランティアと、住民代表の区長や民生委員、社協担当者らが、活動前に話し合う体制ができていた。

 静岡県につながる課題として千代さんは「弱者の困り事を聞き、被災者に寄り添うのがボランティアの役割」とした上で、「地域の共助と、外部支援をつなげる方法について、事前に考えておく必要がある」と指摘した。

静岡新聞社