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在宅医療介護を拡充 藤枝市と志太医師会、拠点施設を整備

7/14(金) 8:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 藤枝市と志太医師会はこのほど、在宅医療介護の拠点となる「在宅医療サポートセンター」を志太医師会館(同市南駿河台)内に開設した。社会福祉士などの資格を持つ在宅医療コーディネーターを配置。地域の医療・介護関係者、市民たちからの相談に対応し、自宅でのみとりを希望する患者のための「看取り時当番医制システム」のコーディネートなどにも取り組む。

 市によると、市が市内の高齢者を対象に、定期的に実施しているアンケートでは在宅介護を望む声が多いという。拠点施設の整備によって高齢者のニーズが高い在宅療養を受けやすい環境を整えた。

 センターでは在宅医療総合相談窓口でコーディネーターが相談に応じ、情報提供や支援を実施する。「看取り時当番医制システム」に加え、在宅主治医の専門外の疾患を別の医師が補完する「協力医体制」のコーディネートなどにも当たる。

 県担当者も「看取り当番医や協力医などの体制を構築したのは先進的な取り組みと言える」と話す。

 志太医師会館で今月上旬に開いたオープニングセレモニーで、同医師会の三輪誠会長は「既に進めている在宅医療への取り組みを見える化し、市民の安心につなげるための大切な拠点。医師会として長く続けていきたい」と述べた。北村正平市長と看板の除幕を行い、拠点施設のスタートを祝った。



 ■「看取り時当番医制」開始

 藤枝市と旧大井川町を管轄する志太医師会は7月から「看取り時当番医制」を始めた。在宅療養中の患者のみとりが必要になった際、主治医が対応できない時に当番医がカバーする仕組み。

 「最後まで自宅でみとりをお願いしたい」という患者や家族の思いを大切にしながら、みとりのために管内を離れられない医師の悩みの解消にもつなげたい考え。当番医には現在、在宅医療に携わる開業医15人が登録し、2人体制で対応する。

 志太医師会ではこれまでにも試行的に正月やゴールデンウイークなどに限り、当番医制を行ってきた。

 今回の取り組みは藤枝市が志太医師会に委託している「在宅医療・介護連携推進事業」の一環。医師会の担当者は「看取り当番医に参加してくれる医師を徐々に増やしていきたい。広めることで、医師も患者も在宅医療により取り組みやすい環境をつくっていく」と話している。

静岡新聞社