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サブカルの魅力で若者・外国人客取り込め 16日に和歌山市の刺田比古神社、夏祭りで初の試み

7/14(金) 7:55配信

産経新聞

 ■吉宗ゆかりの神社

 徳川吉宗とゆかりがあり、「岡の宮」の名で知られる「刺田比古(さすたひこ)神社」(和歌山市片岡町)で16日、伝統的な夏祭りとアニメやコスプレが融合した「岡の宮夏祭り」が行われる。吉宗が寄進し、最近ではゲームファンに人気の元国宝の太刀も展示。アニメなど魅力的な日本文化を発信する「クールジャパン」を全面的に打ち出した祭りは、地の若者だけではなく、訪日外国人(インバウンド)の注目も集めそうだ。(尾崎豪一)

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 同神社は、江戸時代中期、当時の神主が厄払いの風習のため、出生時に一度捨てられた吉宗の「拾い親」になったことで知られ、将軍就任後も厚く信仰したとされる。

 同神社の夏祭りは戦前から行われている恒例行事だったが、近年では屋台や夜店の数が大幅に減少しており、活性化のために有志らでつくる実行委が祭りにアニメやコスプレの要素を取り入れることを企画。提案を受けた同神社の岡本和宜禰宜は「かつては節分などの日に厄除けのために仮装する風習があった。『温故知新』の良い機会だ」と賛同したという。

 祭りでは、吉宗が寄進した元国宝の太刀「銘光世(めいみつよ)」が初公開される。昭和20年の和歌山大空襲で焼け、刀身のみの状態で神社が保存。人気ゲームに、刀工「光世」が作った刀を擬人化した設定のキャラクターが登場することから関連などを尋ねるファンが相次いでいるという。

 また、祭り当日には境内や和歌山城で一部を除き自由にコスプレ撮影が可能。コスプレイヤーを対象とした厄除け行事も開催される。

 県内では珍しい試みだが、祭りにアニメなどの要素を取り入れた神社は全国に存在。埼玉県久喜市の鷲宮神社は、人気アニメ「らき☆すた」の舞台となった“聖地”として知られ、同神社周辺の地域催事「土師祭(はじさい)」では、作品とコラボレーションしたコスプレ祭りが同時開催されている。

 東京都千代田区の神田明神で行われる「日本三大祭り」の「神田祭」でも、同神社遷座400年の平成27年に人気アニメ「ラブライブ!」とのコラボ商品が販売された。

 岡の宮夏祭り実行委は「祭りを通じ、若者や外国人客も神社に関心を持ってくれれば」と話していた。コスプレイヤー用の更衣室なども完備(500円)。荒天時は17日に内容を変更し、順延する。問い合わせは同実行委(電)073・422・6576。

最終更新:7/14(金) 7:55
産経新聞